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統合失調症の人のブログ、統失あるあるの『わかりの発生』について解説。

統合失調症のいわゆる狂う時期(前駆期・急性期)になると、いろいろなことが「わかり」始める。

なんでもかんでも「わかって」しまう。

「ああなんだそういうことだったのか」「そうか!」「わかった」「どうしてこんなことに今まで気付けなかったんだ」のようなことが毎日ものすごい量発生する。


この「わかったぞ!」という感覚は、勉強や仕事をしていてわからなかったことがわかったときと同じ。解放感と嬉しさがそこにはある。

このなんでもかんでもわかってしまうときの「わかり方」は基本的に論理的ではない。なのでわけのわからない意味の接続が脳の中で行われる。

たとえば「いちごが赤いのは、もともといちごは赤ちゃんだったためだ」のような理解をし始める。全く関連などないのだが、一度この理解がなされると今度はこれが前提知識となる。

それで「いちごが赤ちゃんだったから、赤ちゃんの髪の毛は黒いのか(つぶつぶ)」「待てよ?つまり人間の髪の毛が黒いのはいちごのおかげか?」のようなことを真剣に考えてしまう。

ギャグならおもしろいかもしれないが、現実なので全くおもしろくない。

そしてあらゆることがわかり始めるので万能感が増す。全能感があり、他人を見下すようになる。

他人を見下すというレベルではない。他人が、知能の劣った存在・脳の回転が異様に遅い存在・猿のように見えてくる。会話不能な存在のような感じだ。

なぜなら自分が「明らかにすぐにわかってしまう」ことを、彼らは全然理解できないからだ。(他人から理解できないのはあたりまえだが)

自分が統合失調症にかかっていたときは「お前らの方が全員支離滅裂で統合失調症だ」と思っていた。

また、他人の心が「読める」ように感じたり、逆に読まれたりしているように感じることがよくある。(全能なのでそういうことができると思っている)

「俺はそいつの顔を見ただけでだいたい何考えてるかわかるんだよ」と言う人の強化版だと思ってもらえるといいかもしれない。

本来の他人の思考とは関係なく、自分の中で他人という存在が完結する。相手の中の合理性を考えなくなる。

人の話を全く聞かなくなるわけだな。
出典:https://anond.hatelabo.jp/20250410030604
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反応&感想

ななしさん@発達中
ななしさん@発達中
L●Dのトリップ中もこんな感じ
なんもわかってないのにわかった気になる
ななしさん@発達中
ドラッグ系の効果でも起きるやつですね
宇宙理解にまで辿り着いちゃう
ななしさん@発達中
統合失調症が寛解した人のYouTubeチャンネル見たことあるけど、その人は「3は地球の数字だと理解した」って言ってたな
ななしさん@発達中
阿片中毒の詩人がトリップしている最中に、世界を救い全人類を幸せにするそれはもう素晴らしいことを思いついて必死に紙に書き付けて、正気になってから読んだら「そこらじゅうで灯油の臭いがする」とだけ書いてあった、という逸話を思い出した
ななしさん@発達中
ラカンは人間の心理は現実界、想像界、象徴界の3つでてきていて、統合失調症とはそのうち言語の領域である象徴界の不調だと言っていたけど、その説明がしっくりくる。
ななしさん@発達中
統合失調症の人ガチで全員治って欲しいな 大変すぎる
ななしさん@発達中
統合失調症になった友人漫画家のpixivがまさにそんな感じ 楽しそうではある
ななしさん@発達中
これが『ホンモノ』ってやつか……しかしこの人、こうやって過去の自分を客観視して丁寧に文章化出来てるのは地頭の良さありそうだな……
この地頭の良さがなければ戻ってこれず、陰謀論者みたいになってしまうわけか……
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