イタリア人の精神科医が提唱する『アニメ療法』最強のメンタルケアメソッドと話題に。
実践 アニメ療法 臨床で役立つ物語の処方箋
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読書でなく映画を使う方法は既に1920年代から試されていたようですが、著者は映画(実写)と比べてアニメが優れている点を列挙しています。即ち

・デフォルメされているけれども欧米のカートゥーンほどに子供向けではなく大人の視聴に耐える繊細な心理描写がある
・再現度が高すぎる実写は視聴者の精神に悪影響が及ぶことがある
・舞台の制限がないので描ける場面が無限
・日本にはコンテンツが無数にあるので患者に合ったテーラーメードの作品を選べる


などだそうで。
「過度に現実的だと心理的な侵襲性が高くセラピーには不適切」であるという点は一部のアニメにも当然言えるので、そういう「見ていてしんどい」作品はセラピー向きではないとのこと。

具体的には『CLANNAD』『聲の形』『若おかみは小学生!』etc、他にも部活や仕事を扱ったもの全般はダメとのこと。
逆にセラピーに適しているのは「舞台設定は非現実的なのでとっつきやすいけれども、描かれる感情は人間らしい自然なものであるために、見終わった後で自分の物語が少し変わり得るもの」だそうです。

具体的には『コードギアス』『STEINS;GATE』『メイドインアビス』等等。

良いラインナップだw
本書でセラピーの実例に使われているのは

気分障害に『ワンパンマン』
不安障害に『この素晴らしい世界に祝福を!』
適応障害に『宝石の国』
パーソナリティー障害に『デスノート』
自己開示のために『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
社会性の涵養のために『チェンソーマン』
グリーフケアのために『葬送のフリーレン』


デスノートがセラピーで使われてるのはかなり面白いw でも確かに読者の(過度な)正義感を投射しやすい作品かもと思ったり。

葬送のフリーレンはすごくセラピー向きな気がする。まさに「舞台設定はファンタジーだけど人間の心の機微を描いた作品」。
感想としては、著者と患者の対話を読む限り、読書セラピーと同様に「物語を見て何を思ったか」を言語化するハードルはやはりアニメ療法でも存在しているのではないかと思わせました。もちろん言語化を促すための手助けも著者はしているわけですが。
「僕自身、イタリアで暮らしていた思春期に社会不適応をおこしていたのですが、そんな時に日本のマンガ・アニメ・ゲームに触れて、多種多様な世界・アイデンティティ・物語がありえるということに気づかされて非常にすっきりしました。僕自身がアニメ療法で元気になったという原体験があります。
思春期の頃は『セーラームーン』や『レイアース』のような魔法少女ものが好きで、既刊の『名探偵コナン』をすべて読んで日本語を勉強しました。
大学生の時は『CLANNAD』が大好きでした。同時期に『エヴァンゲリオン』にもハマりました。エヴァはこれまで挙げた作品とは逆で、トラウマを拡大することで感情が浄化される感じでした」

だいぶガチやんw
アニメ療法(セラピー)~心をケアするエンターテインメント~ (光文社新書)

反応&感想

ななしさん@発達中
そういや海外の反応で、
「ゆるキャン△」のアニメを精神的にツラい時期に友人からオススメされて、気分が楽になって救われたとかあったなあ。
ななしさん@発達中
以前にTwitterで辛い時に見たゆゆ式が救いになったが、今見ると面白さがわからなくなったってツイートがあったが、
日常系ゆるふわアニメは抗うつ剤というのも案外マジなのかもなぁ。
ななしさん@発達中
ゲーム、アニメはうつ病に効く。

これ自体はもう日本の精神医学会では20年ほど前から提唱はされていたんですよね。そのあと依存性が問題になりましたけど。癒し効果のあるものに依存性は必ずついて回ります。
ななしさん@発達中
小説『神々の歩法』を連想した。
(戦場に赴く兵士たちが、メンタルケアとして萌えアニメを見ているというエピソードがある)
ななしさん@発達中
週刊医学界新聞(通常号)第3542号でもパントー・フランチェスコさんが心の不調に対するアニメ療法の可能性について書いておられますね

他者の行動や感情を観察することで学習する観察学習理論において「他者」を架空のキャラクターにしても活用可能ではないかというお話など、なるほどなあと…
ななしさん@発達中
イタリアの精神科医が薦める治療方法「アニメ療法」
ツリーを追ったら『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が挙げられてて納得しつつ、『メイドインアビス』も?!
ななしさん@発達中
少女終末旅行あたりもよろしいかと。フリーレンもいいですね。メイドインアビスはショック療法てことかな?
ななしさん@発達中
精神療法に名作だけどアビスや宝石の国を使うのはちょっと心配になる
ななしさん@発達中
セラピーに最適では無い作品だとしても、その作品自体にめちゃくちゃハマって夢中になると確実にセラピーになる。これは私がTIGER&BUNNYで実体験した事です。
ななしさん@発達中
なるほどなぁ……
確かにメンタルやられると本を読めないんだよね。
俺の場合はマンガで何とか読めるくらい。
小説とかになると目が紙の上を滑るというか、行ごとに文章を追えなくなったのを覚えてる。
ななしさん@発達中
すごーく納得。氷河期世代が滅びずに生き残れているのは、供給され続けている良質なアニメの物語達に癒されてるからだもんな!
ななしさん@発達中
個人的な想像だけど
アメリカや海外で薬物汚染が酷いのってドラッグで現実逃避やる層が多いのが理由で、 一方日本はアニメによる現実逃避があるからドラッグが流行りにくいのではないかと思う
実践 アニメ療法 臨床で役立つ物語の処方箋
アニメ療法(セラピー)~心をケアするエンターテインメント~ (光文社新書)
メイドインアビス(13) (バンブーコミックス)
宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)
葬送のフリーレン(1) (少年サンデーコミックス)
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