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愛着障害研究の第一人者・岡田尊司氏の新著が物議を呼ぶ「発達障害は愛着障害や虐待の誤診であることが多い」
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反応&感想

ちょうどいま読んでいる。なかなか衝撃的な内容。

「発達障害の親が虐待すると、子どもも発達障害と似た症状がでて、遺伝のせいなのか虐待のせいなのかわからない。」という話を医師から聞いたことを思い出して、いろいろな考えが頭をめぐる。
先天性である発達障害と、誕生後の生育環境の悪さに起因する「発達障害のよく似た症状(愛着障害?)」は非常に似ていると、かかりつけ心療内科の心理カウンセラーも言っていた。
私の場合、「遺伝が原因」なのか「生育環境の悪さが原因」なのかの切り分けができず、発達障害の診断が下せないらしい。
私も小児科の先生に言われました。発達障害と診断されている子が実は愛着障害や環境の影響だったという誤診。これ世界的に増えている問題らしいです。
発達障害の少なからずが環境要因にあるのでは?と感じていたら、やはり。
「親の責任を問う診断をしにくい」

まあ、これだよね。
そもそもこの辺の診断基準に大人の場合は社会的な困難さとかその辺りのパラメータが入ってた気がして、それでいうとそもそも社会のあり方で定義される部分があるので当然環境要因があるという気がしています。
定義と因果が絡んでいるので統計的な調査結果をどう捉えるべきか難しそう…
「発達特性(不快感が他者より強く感じる)」×「教育という名の虐待(親の基準を押しつけられる)」によって愛着障害(他者と心のつながりがもてない)になり、ホントは愛着の問題でコミュニケーションがうまくとれないに、発達特性による障害だから「治せないもの」として思いこんでる人は多そう。
親が愛着障害な場合もあるからなぁ。
正直、有病率も、昔と大して変わってないんじゃないかと思うし。
それでももし上がってたとしたら、親の責任と言うより、親を取り巻く環境、共同体の在り方が変わった影響の方が大きいのではないかと。
推しの子の星野アイはADHDぽいと言われてるけど、愛着障害という考察見た時に「なるほど」と思ったのよね。
愛着障害になると発達障害ぽくみえるという話を知った時は驚いたけど、本を買ってみようかなあ
岡田先生は昔から過激なので何割か割引いて参考程度に読むのがいいかも
彼の本5〜6冊読み漁ったけど、村上春樹より焼き直し感が酷かったなぁ、最後の方新しいネタ1割にも満たなかった
冷蔵庫マザー説の文脈があって尚これ言うのかなりの覚悟を持ってやってそう
愛着障害と発達障害は似通っている要素が少なからずあるから、少しでも過剰診断が減ってほしいと思う今日この頃。
私が今の所に入職してすぐ、愛着障害の研修を受けた時、愛着障害の臨床像が発達障害と良く似ていて、これを見分けるのは無理だと感じたのを思い出しました。
虐待されて育った方も、ストレスに長時間晒された方も、ADHDの方が示す状態像と似たような状態になる。

誤診されやすいということは、医師でなくても、サポートする立場であれば知っておくべき大事なことだと思っています。
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