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航空機内で心肺停止の男性に対しAEDを用いた救助活動を行った女性、外傷後ストレス障害を発症。「野次馬の罵声と圧力の怖さは一生忘れない」
1990年以降,国内外の航空機内にAEDが搭載され,客室乗務員らが救命する事例が相次いで報告されている。
日本でも2001年10月に日本航空国際線にAEDが搭載されたことを契機に,航空機を含む公共の場所へのAED設置が普及している。

そのような中,平成18年2月17日金曜日,成田発東南アジア行きの外資系航空機内にてツアー旅客(55歳,男性,会社員)が心肺停止に陥った。
同機にたまたま乗り合わせていた日本赤十字救急法指導員を持つ個人客(31歳,女性,会社員)が1時間に渡り1人で心肺蘇生を行い救命した。

心肺蘇生と並行して行われたドクターコールに応じる者はおらず,客室乗務員に繰り返し要請されたにも関わらず機内に搭載されていたAEDが心肺蘇生の現場に持ってこられることはなかった。
また客室乗務員は心肺蘇生を手伝わなかった。
加えて多数の他の乗客が野次馬と化して現場に殺到し,心肺蘇生の現場を写真やビデオで撮影した。当の男性は軽度の手指の運動障害を残したのみで,元の勤務先に復帰した。

しかし救命した女性は心肺蘇生時の出来事が元で惨事ストレス症状を呈して急性ストレス障害,外傷後ストレス障害を発症し,帰国後も長期間に渡って社会生活に支障を来たす状態が続いた。
惨事ストレスは大災害の被害者のみならず,被害者を救援する救援要員にも生じ,日常的な救援活動でも見られる。

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出典:https://plaza.umin.ac.jp/GHDNet/08/cprtrauma.htm
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反応&感想

機内で男性が倒れ,居合わせた女性が単独で60分間も!心肺蘇生(胸骨圧迫+mouth to mouth)を続けた。
乗務員は機内にあったAEDを持ってこず蘇生を手伝いもせず,緊急着陸もなく,他の乗客は野次馬ばかり,という実話。


蘇生してよかったけど一歩間違ったら最悪×最悪の事態になっていた可能性もある。
30代女性が1人で60分も心配蘇生?!
救命講習では心マは交代しろってならったよ…???
元気なオッサンが何十人といて誰1人申し出もしないばかりか、女性1人に責任押し付けて野次馬撮影とは…
呆れてものも言えない
つらい…
心肺蘇生は体力勝負な部分もあるので、これだけ人がいる中ひとりでやらせるとか異常すぎる。
教育を受けていない人でも交代して継続させなきゃならない状況で、指示も伝わらない、息を整えることも水分補給もおそらく出来ていない、極限状態で…悔しくて泣きそう
周りの一般人も外道だけれど航空会社の従業員もひどすぎる……
主に航空会社の問題がデカすぎるだろこれ、あと06年だと救命の時にどうしろってんのも甘いのか、AEDが認知度終わってたのか?だろ
何かあるとカメラやビデオ撮る野次馬って何? 
視線遮るスタッフも居ないって非常識すぎる。
普通は「席に戻ってください」って指示しない?
航空会社から莫大な慰謝料取れば良いと思うの。
判例が出れば、どこも気をつけるでしょ。
普通、客室乗務員がやるべきことだろ?
これ、本当に酷い話で、特にAEDを持ってこいと言っても何もしない、様子を観に来ることもない客室乗務員。
降機の際に話した客室前方の別の乗務員は何が起きてるか知らなかった、というし、機長にも正確な状況が伝わっていなかったっぽい。
V航空、めちゃくちゃヤバい会社やで。
豪州でも近所の公園で遺体が発見された時救急隊員が心肺蘇生していたのを携帯で撮影しようと野次馬が集まった。
この時は救急隊員は1人ではなく警察も来ていた事もあり皆んなで「お前何撮ってんだ。消せ。携帯よこせ」って怒られてた。
この人も1人でなかったり気が強いタイプだったら…
昔、新幹線ホームで倒れたオジサンに心マした事あるけど、その時も野次馬がホント胸糞だった。
遠巻きで何もせず見てたのに救急隊に引継いだ途端、ニヤニヤして寄ってきて「ねぇねぇお医者さんなの?看護師さん?」と執拗に…。
人間不信になるの分かる気がする。
ちょっとつらい話ですが
救命活動の際、理解のある複数の人が周囲を囲んでその場を守る必要性がひしひしと伝わってきました(以前、土俵の上でも複数の女性がやっておられましたね)

救助者を周囲の視線から守るだけでも応援になる、ということを忘れずにいたいです
つまり、こういう時に野次馬を人払いできる人も、医師と一緒に救護者として讃えられるべきですね。

CAが周りをカーテンで覆うように航空業界で共通ルール化して欲しいですね。国際法で機長に逮捕権があるように、人払い権も付けて欲しい
もしも自分がこういう場面に出くわしたら、救護してる人の周りに立って壁作って野次馬から見えないようにしようと思った 救護活動自体はできなくても壁を作ることなら自分にもできそうだし
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