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はてな民の投稿、現代ホラーと話題に
■新人にパワハラしていた先輩を通報した結果


パワハラしていた先輩=Aさん
パワハラされていた新人=Bさん

Bさんが入社したのは2021年1月。
3月で退職する社員がいて、その後釜だった。

前任者から引き継ぎを受けた後は、Aさんがサポート係になってペア組んで仕事してた。
Aさんのパワハラっぽい行動が目立ち始めたのは、たしか2021年の秋ごろ。
「それ何回教えたら覚える?」という言葉が頻繁に聞こえてくるようになった。

Bさんが何か質問すると

「マニュアルに載ってる」
「自分で調べなさい」
「前回教えたときにメモしてなかったの?」

と突き放すような言動が目立ち始めた。

そうやって突き放すわりに「なんで勝手に判断した?こっちに確認してから動いて」みたいなこともよく言っていた。

Bさんの仕事の覚えが悪いことは何となく察していたが、それにしたって言いようがあるだろと思っていた。

だんだんとAさんの態度はきつくなっていって、部署の雰囲気が悪くなっていった。
出典:https://anond.hatelabo.jp/20230830203626
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2022年1月に、労働環境についてのアンケートがあった。

パワハラを受けている同僚はいませんか?という項目があって、俺は最初書く気はなかったんだが、ある同僚がBさんがAさんにパワハラを受けていることを書くって言い出したのがきっかけで何となくそういう雰囲気になり、俺もその場の空気に飲まれて書いてしまった。

2022年4月、Aさんは別の部署に異動になった。

これで部署の雰囲気が良くなるだろうと安心しつつ、Aさんは仕事ができる人だったので抜けた穴はでかいなと少し不安だった。

Bさんは入社して1年になるから一人立ちの時期だったんだけど、部長の指示でなぜか俺がサポート係をすることになった。

地獄が始まった。
出典:https://anond.hatelabo.jp/20230830203626
Bさんは朝から晩まで、10分に1回は俺に質問してきた。

入社してすぐに研修で教わる初歩的なもの、前任者から絶対に教わったはずの書類の書き方、社会人だったら知ってて当たり前の常識、ググるかシス管にヘルプ頼めばいいパソコン関係のものまで全部俺に尋ねてくる。

極めつけは前日とまったく同じ質問や、手順書に書いてあることまで質問してきた。
俺は「昨日も同じこと質問してるよね?」「それ手順書に書いてあるじゃん」と言いたかったが飲み込んで答えるしかなかった。

電話対応も最悪。
取引先の社名を聞き間違えるのは当たり前。

折り返しが欲しいと言ってきた相手の電話番号や、FAXを送ってほしいと言ってきた相手のFAX番号を聞き忘れる。

俺が離席中に同僚Cが出先からかけてきた電話を受けたのに、なぜかメモにDさんからの電話でしたと書いて渡してくる。

同僚宛の電話を受けたときにそいつが離席していると、なぜか俺に電話を代わらせようとする。 勝手に答えたらいけないことを自己判断で回答してトラブル発生。
逆にBさんが主担当の案件の問い合わせに答えられず、保留にして俺に電話を回す……きりがない。

日本語もまったくできない。
ある申請書類を書いてもらったら、何が書いてあるのかさっぱり分からなかった。

よく今までこの書類つっかえされずに済んだな、と思って過去にBさんが書いた書類のデータを見たが至極まともな日本語だった。

もしやと思ってプロパティを参照したら作成者にAさんの社員番号が入っていた。
Aさんが代筆していたらしい。
出典:https://anond.hatelabo.jp/20230830203626
それでも仕事ができないだけならまだ良かった。

性格というか、言動が最悪なのだ。

まず息をするように嘘をつく。


ある証明書の最新版を総務部から取り寄せてと課長から指示が出たときに、発行日がそこそこ前のを持ってきた。

「これ本当に最新版?」と聞いたら「総務部の人が最新ですって言ってました」という。
怪しく思ってこっそり総務部の担当者に確認したら案の定最新版じゃなかった。
「最新版を出すなら数日かかるが、旧版でよければすぐ出せると言ったらBさんに旧版でいいと言われた」とのことだった。

こんなことは日常茶飯事で、具体例をあげたらきりがない。
他にも、自分の過失を認められない、謝罪ができない、フォローに対するお礼ができない、責任転嫁がひどい。

どう考えてもBさんのミスが原因で起こったトラブルでもなぜか自分のせいと認めず、謝罪しない。 仕方ないから俺がなんとかフォローして関係者に頭さげてまわっても、俺に対する礼はなし。

支離滅裂な言い訳ばかりして、隙あらば他人に責任を擦り付けるようなことを言う。
ひどいときなんて、「作業中にCさんに話しかけられたから間違えました」みたいな、小学生でも言わない低レベルな言い訳を平気で口にする。

「お前が10分に1回質問するせいで俺が仕事を間違えるかもとは思わないのか?」と言いかけて飲み込んだ。
俺が外出しているときに何かあったら、俺に責任転嫁してんだろうなと思うとどっと疲れてしまった。
出典:https://anond.hatelabo.jp/20230830203626
何度も注意したからか質問の頻発は多少マシになったが、
俺が外出する直前に質問してくる癖だけはどうしても直らなかった。
10時に会社を出る日は、必ずと言っていいほど9時55分を過ぎてから質問してくる。

さすがに「俺のスケジュール全部共有してあるんだから、外出時間ギリギリに質問するのやめてくれないか」と言ったが、本人は漫画みたいなきょとん顔をしてた。
何がダメなのか理解できないらしい。

説明しても無駄だと思ったので、騙し討ちみたいで悪いなと思いつつ、予定表の出発時間をわざと+15分で書くようにした(10時出発なら10時15分出発と書く)。

これで外出ギリギリの質問はだいぶマシになったが、今度は出先から戻ってきたら秒速で質問されるようになった。 まだパソコンのスリープすら解いてないうちから「俺さん質問いいですか?」である。

「それって今聞かないとだめ?俺がパソコンのスリープ解くのすら待てない?」と聞いたら「はい」と言い出したのでもうどうしようもできなかった。

こういうタイミングで質問されたとき、緊急性のある質問だったことは一度もない。
逆に緊急性の高い案件についての質問は、なぜか塩漬けしてトラブルになることが多かった。
「逆だよ逆」と何度もどなりつけそうになった。


「質問いいですか?」って聞いてくるだけマシのように思えるが、「忙しいからあとで」と答えても質問したかった内容を話し続ける。
無視しようかとも思ったが、それってパワハラだと言われかねんよなと思ったら無視できなかった。
出典:https://anond.hatelabo.jp/20230830203626
Bさんのサポートで、自分の仕事の時間とメンタルがごりごり削られていった。
特にきつかったのは、Bさんの話を同僚にしてもまともに相手にされなかったことだ。


自分でもこうして文字で書き起こしているとたいしたことないように思えるから仕方ないかもしれないが。
周りはAさんのパワハラを受けた「被害者」であるBさんに同情していて、俺が何を訴えてもたしなめられるだけだった。
部長に同行して外出したときに相談したこともあるが、やはり軽く流された。
あげくに「BさんはAさんからあまり指導を受けられなかったそうだから、入社1年目の新人のつもりで助けてやってほしい」と言われた。 そんなわけない。

たしかにAさんはだんだん突き放すような言動が増えていたけど最初は丁寧にサポートしていた。 退職した前任者も真面目な人だったからちゃんと引き継ぎをしはずだ。
前任者とAさんが、Bさんに適切な指導をしなかったとはとても思えなかった。

気づくと、自分でもまずいと思うくらい酒量が増えた。
今日は酒やめておこうと思っても、飲まないと頭の中にBさんの言動がちらついて眠れないので仕方なく強めの酒を入れて無理やり寝おちるようにした。

出先から戻る途中で急に頭がぼーっとして、気づいたら終点駅で駅員に声をかけられていたこともある。
職場に戻ろうとすると心臓がズキズキして冷や汗が出て倒れそうになり、慌ててカフェにかけこむのもたびたびだった。
胃痛は慢性化していた。 病院で薬を処方されたが、しばらくすると効かなくなった。
通院し続ける気力もなくて、諦めて放置した。

だんだんまずいことになっている自覚はあった。
出典:https://anond.hatelabo.jp/20230830203626
正直、退職も考えてた。
そんなとき、昼飯を食べに外に出たらAさんとはちあわせた。

おごるからと誘われ、断るのも変な流れだったし、一緒に飯屋にはいった。
「Bさんのサポート係って今俺くんがやってるの?」と聞かれてそうですと答えた。
Aさんは、「俺くん、大丈夫?」と聞いてきた。

俺は、そんなつもりなかったのに泣いてしまった。 涙が勝手に次々と出た。
涙腺が壊れたってこういうことかと思った。

Aさんは突然泣き出したキモい俺の肩を、何も言わずにずっとさすってくれた。
俺はこんな優しい人をパワハラの加害者だと思い込んで追い出してしまったんだと思ったらもっと辛くなってさらに泣いた。
俺はもう耐えられなくて、Aさんをパワハラの加害者だとアンケートに書いたことを告白して謝罪した。
Aさんは「あのアンケートのおかげで部署を異動できたからお礼言いたいくらいだよ」と言って許してくれた。
終業後に改めて飯に行く約束をして、Aさんに詳しい話を聞かせてもらった。

Aさんも課長や部長に何度もBさんの異常性を訴えていたがまともに取り合ってもらえず、周りに相談しても新人ってそういうもの、と相手にされなかったらしい。

半年もしないうちに限界がきて、不眠、胃痛、耳鳴り、過食、急に白髪が増える……いろいろあったらしい。(もっと言っていたような気がしたけど忘れた)
あのアンケートがきっかけでAさんと人事部の面談が実施され、そこでBさんのやばさを人事に説明して心身の不調を訴えたらパワハラ疑惑はおとがめなしで異動できたらしい。
体調不良はほとんど治ったって聞いて、本当に安心した。

Aさんは「部署の雰囲気を悪くして申し訳なかった」と謝罪した。
Bさんをまともに相手していたらああなってしまうのは仕方がないと思って、「こちらこそAさんの苦労を理解せずにパワハラと決めつけて申し訳なかった」と謝罪した。

謝罪するってあまりいい気持ちになるものじゃないと思うんだけど、何があっても謝罪しないBさんと日々接しているせいか、お互いに謝りあうってこんなに気持ちいいものなんだなと感動した。

Aさんは「Bさんのことでつらくなったらいつでも話を聞くよ」と言ってくれて、俺はまた泣いた。
Bさんと接するまで、俺はパワハラをするやつが悪いと思っていた。
でも今は違う。

優しい人を鬼にしてしまうようなやばい奴はいる。

出典:https://anond.hatelabo.jp/20230830203626

反応&感想

「前職を辞めた理由がいじめに遭ったから」という人を採用したところ、その人自身がモンスターだったのを思い出した
これはめっちゃ悩ましい問題。
解決が難しい。
適材適所を探そうにも、どこも難しい気がする。
これは現代社会最恐レベルの怪談だ!
超怖い、マジで恐怖しかない。
これに対抗するのは書面主義しかないと思う。
あらゆる指示を書面で出し、レスポンスも書面に徹底させて証拠を積み重ねて追い落とすしかない。
にしても恐ろしい。怖くて真ん中辺り読み飛ばしてしまった。
ほぼ怪談ですがいるんですよこんな人…。
何かにつけ問題を起こす人の面倒見るよう頼まれor対処をお願いされしぶしぶ尻拭いをすることになったが最後、無限に迷惑をかけられ&何かあったら逃げられ裏でこちらのせいにされるという…
これ、話題になっていますが現場では珍しくないケースです。
壊滅的に仕事ができず、さらに他責的だと周囲が疲弊するので「なぜ採用した…?」と疑問が湧くことも。
就業規則や服務規定に違反していないか確認し、必要であれば被害者側にも注意指導するようにしています
色んな意味で味わいが深い内容だった。
うん、関係性を友人や恋人や夫婦や親子に置き換えても起こり得ることなんだよ、これ
「今日も会社で怒られが発生しちゃったぜテヘペロ」みたいな芸風で一部に人気あるツイッタラー時々いるけど、割とガチで会社でこういうポジションになってる人もいるんじゃないかと思って、私は視界に入る度にあんまり心穏やかでないんだよね……
毒親パワハラ男社会 とにかく「下の立場から上を糾弾する」ことがバズり
新語まで作られる今の時代、

「上」を糾弾してたら速攻で自分が「上」の立場になり、
全てが逆転して見えてきたという寓話。
現代ホラーだし
指導役になった人は本当に気の毒なんだけど、
自分が仕事できない側の人間なので、
こういうの見るとじゃあBさん的な人間はどうやって生きていけばいいんだろうと考えてしまい鬱になるな
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