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引きこもり歴10年から社会復帰したはてな民の投稿が話題「勝因はサポステと独占業務資格」
※以下、記事より引用
しゃあねえ一肌脱ぐか。
引きこもり歴10年後に社会復帰して、現在正社員で貯金700万の中年独身オッサンだ。

俺の場合は長期の引きこもりのせいで限界まで自信無くなっていたので

バイト求人の電話かけるくらいなら自殺するほうが心理的抵抗感が少ないような極まりきった状況だった。


引きこもり始めて5年目にこりゃもう鬱だから働けないんだそうに違いないと精神科の門を叩くが、大したことなかったらしく軽い抗不安薬のみ処方される。

その後、抗不安薬パワーでバイトの面接に応募するも、退化した体に工場作業はキツすぎて一ヶ月経たずに止めた。


その後、逃避行動として資格の勉強を始め、業務独占資格を二つほど取った。これが後で生きてくる。

そしてネットで見たサポステに応募。カウンセリングとグループワークをしばらく続ける。

これは本当にありがたかった。

周りはみんな自分と同じダメ人間なので、数年ぶりに引け目のないコミュニケーションが取れる。

同居している親の話では、この頃から俺の目に生気が戻り始めたそうだ。


サポステは社会復帰を目指す場だが、自分から行動を起こさなければ

ダメ人間の集まりという居心地よすぎるぬるま湯にそのまま沈む恐れがある。

年齢的にも危機感を感じていたのとサポステ職員にケツを叩かれていたのもあって、もう一度バイトの応募に挑む。

出典:https://anond.hatelabo.jp/20230719200909
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ここでサポステの活用法を教えよう。

ヒキニートがバイトに応募する際に躓く点として「応募先の電話番号までは押せるが、通話ボタンを押す指が固まって動かない」という、ヒキニート特有のどうしようもない症状がある。

社会復帰するぞバイトを始めるぞと決心してから、数ヶ月も半年もボタンを押せずに携帯電話とにらめっこし続けるという引きこもりのあるあるネタだ。

この症状は、サポステで解決できる。


単純な話だ。

職員に携帯を渡して、通話ボタンを押してもらえばいい。

一切の容赦も慈悲の欠片もなく、軽々と通話ボタンを押してくれる。

コールが始まれば、もう後は話をするしかない。

最初の一歩を踏み出す勇気がないのなら、誰かに背中を押してもらえばいい。

そしてサポステ職員は背中を押すのが仕事だ。遠慮なく手伝ってもらおう。



出典:https://anond.hatelabo.jp/20230719200909
そうして始まったアルバイト。

身体も本調子ではないのでそりゃあ辛かったが、峠を乗り越えればルーチンワークになる。

三年勤めたところでバイト先が閉店し、また自由の身に。


ここでまたサポステに戻るが、今回は僅かながら失業保険が出ている。

そして俺の履歴書には業務独占資格が二つ。

俺は職業訓練校に入学した。

元の資格に関連したコースを選び、追加の資格を取り、資格が生きる業種の求人に応募した。


経歴の空白期間はフリーターとして詐称。

面接も滞りなく進み、小さな会社の正社員として採用される。

そして今に至るというわけだ。

趣味がゲームとネットくらいしかない子供部屋おじさんなので、貯金は勝手に溜まっていった。

100万ほど手元に残して、残りはインデックス投資に回している。
出典:https://anond.hatelabo.jp/20230719200909

勝因はサポステの利用と資格だったように思う。


サポステはネットでもいろいろ言われている通りで、利用したらそのまま就職までオートで行けるような便利機関ではない。

ある程度は自分から意欲出して動く必要がある。

そしてサポステにとっては利用者がバイトを始めた時点でゴールなので、その後の社員へのステップアップは自分で考えて動かなければならない。

就職後も相談には乗ってくれるのでうまく活用しよう。


しかしそれを差し引いても「ダメ人間同士で気兼ねないコミュニケーションが取れる」という一点だけで、利用する価値がある。

誰と話すこともない、長年の引きこもり生活で弱り切った声帯をリハビリすることができるからだ。


普通に考えて、この症状をリハビリできる環境は限られる。

「アッ……アッ……」としか喋れない状況で、どこで誰に話し相手になってもらうというのだ。

サポステならそれができる。これは本当にありがたかった。

おかげで、ある程度まともに喋れる状態で社会復帰に望めた。

今ならネトゲでボイチャするという手もあると思う。

出典:https://anond.hatelabo.jp/20230719200909
そして資格。

たまたま逃避行動で取った資格が業務独占資格だったのが勝因だった。

これが自分の能力を証明するタイプの資格だったら

ここまでトントン拍子にはいかなかったと思う。


だって、「何年も仕事をしないで基本情報技術者を取りました!この資格は私の能力が高い証明!」なんて胸を張ったところで、

IT業界で何年か働いている人の方が普通に評価高いのは分かり切ってるでしょ。

引きこもりが資格を取り始めると末期だなと言われる理由がこれ。


しかし業務独占資格は「この資格を持つ従業員がいなければ、この業務をしてはならない」という資格だ。これは需要がある。

業務独占資格の中には実務経験年数が定められてる資格もあるが、それが受験資格でなければ気にする必要はない。

「私を採用すれば〇年後にこの資格持ちになります」は大きなセールスポイントとなる。

引きこもりが逃避行動で資格を取るなら業務独占資格に限る。


出典:https://anond.hatelabo.jp/20230719200909
以上が脱ヒキしたオッサンの経験談だ。

アドバイスとしては、サポステに行け。声帯をリハビリしろ。バイト初めろ。職業訓練に行け。就職しろ。どっかで躓いて何もかも嫌になったら資格を取れ。

何年か越しのプランになると思う。

個々人の素質にもよるが、急がずに一歩ずつステップを踏んでいくのがいいだろう。


お前は、お前が思ってるほど絶望的な状況ではない。

10年選手が社会復帰したんだぞ?何年坊主だお前。

ニート暦で俺にマウント取れる奴そうそういないだろ。

わかったらサポステ行ってこいサポステ。

大丈夫だ。俺やお前のようなやつを扱う専門の所だから。

問い合わせの電話でアッアッってなったとしても、向こうも慣れたもんだから。

バイト応募の電話かけるより百倍気軽にかけられる電話だぞ。


だからさ、まずは今よりちょっとだけ前に進もう。

応援してるぞ。

出典:https://anond.hatelabo.jp/20230719200909

反応&感想

ななしさん@発達中
「理解のある○○」が登場しないタイプの体験談が流れて来た。
これも「実家住まいで親のサポートがある」というバフはあるけど、「できそうなこと」が書いてある。
ななしさん@発達中
きっかけってとても大切。キャリア形成の視点としても、すごく読み応えがあった。
ななしさん@発達中
声が出せるようになるというの第一歩よなあ。業務独占資格に目をつけたのもすごい。
ななしさん@発達中
自分も空白期間持ちだから業務独占資格取るルート選んだけど、結局これがまともな道に戻るのに一番手っ取り早い気がする。
ななしさん@発達中
資格は電験三種かな。コミュニケーションにリハビリ必要でも、電験ならビルメン会社で重宝される
ななしさん@発達中
オッサンは地味な資格で食っていくという書籍があった 士業なので資格以外のスキルがいるけど、資格が強いのは確か いつ生きてくるかはわからんな
私の場合は「夜間大学の学生」という身分が効いたと思う。ひきこもりのまま職探ししても門前払い。だけど夜間大学の学生になった途端「頑張っている苦労人」という肩書きで採用されるようになった。空白期間は母の介護&フリーターという、現在の困難を乗り越えるための合理的嘘で乗り切った
ななしさん@発達中
引きこもりに限らず、本邦は基本的に「動いた人」が圧倒的に有利にできてる気がする。 下手な考えは休んでるのと同じなので、背中を押してもらったり、ケツを支えてもらってでも踏み出すのは大事かもね。
ななしさん@発達中
メンタル最悪でも、まず行動というのが大事だと分かる例。この事例ではサポステ(厚労省の就労支援)活用でハードルを突破してる。
ななしさん@発達中
社会的資源を利用出来ていて、とてもいい 福祉はこうやって使うのが良いので
ななしさん@発達中
やっぱりサポステか...。
ななしさん@発達中
"職員に携帯を渡して、通話ボタンを押してもらえばいい。コールが始まれば、もう後は話をするしかない。最初の一歩を踏み出す勇気がないのなら、誰かに背中を押してもらえばいい。"これよね。とりあえず行動。
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