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応用行動分析「”死人にもできること”を子供に指示してはならない」

応用行動分析では「死人テスト」という考え方があります。
「死人にもできることは行動とは言えない」という考え方です。

例えば「廊下を走らない」は死人にもできます。
しかし「廊下を歩く」は死人にはできません。
死人にもできる「廊下を走らない」は行動目標にするべきではありません→
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→「廊下を走らない」は「行動」ではないからです。
「廊下を歩く」は「行動」です。
そのため「廊下を歩く」は行動目標として成立します。

では「教室で静かにする」は行動と言えるでしょうか?
これは、行動とは言えません。
なぜなら「教室で静かにする」は死人にもできるからです→
子どもに指示する時は、死人でもできる「教室で静かにする」を、
死人にはできない「教室で読書をする」等に変換する必要があります。


「教室で静かにしなさい」だけでは何をどうしていいか分からないお子さんが一定数います。
だから指示をする時は、死人にはできない行動で示す必要があります→
→ 例えば「お喋りをしない」は行動と言えるのか。これは死人にもできますので行動とは言えません。
したがって「お喋りをしません」という指示は得策ではありません。
それよりも「先生の声が聞こえる人は黙って手を挙げます」の方が子どもには通りやすいです。
死人にはできない行為だからです→
→ 例えば「大きな声は出しません」は行動でしょうか?行動ではありません。
大きな声を出さないことは死人にもできるからです。
「この位の声の大きさで喋るんですよ」と、死人にはできない行為で教師自身がやって見せて、実際に子ども達にもやらせた方が、発達に課題がある子にも指示が通ります(終)
引用元

反応&感想

まさかの「死人テスト」バズり
すごい分かりやすい。死人にもできる=何もしてないって面白いな。
幼児向けだとより具体的な「大声を出さない!」→「アリさんの声でお話してね」みたいな言い換えが効果的なのも実感してる。
なるほど、どういうことだろうって考えてたけど最後で納得出来た。
「○○しない」っていう指示は確かに「ならばどうすればいいか」という部分を含んでいないよな。
勉強になる〜
「走りません!」じゃ伝わらない理由はこういうことか…
なるほど。誰もが「走るな」=「歩け」と脳内で自動変換出来るわけではないということか。
2歳くらいの頃、赤信号では止まって待つっていうの難しいだろうなぁと何となく思って【赤信号のときは力を溜める】というルールを作っていたのが言語化されてる感ある
改めて考えると何言ってんだって話だけど、いつも親子二人で「んーーーーーーー!!!」って力溜めてた😂
先日、会社でもこれをメンバーに伝えた。否定文だと意識するのが難しいから、例えば子供に『危ないから走らないで!』ではなく、『危ないから周りを見てゆっくり歩こうね』の方が伝わりやすいなど。仕事の行動指針や目標なども全て否定分は使わないようにしてる。言い換え大切!
おもしろい!
よく学校で自分のめあて決める時も、「〜しない」じゃなくて「〜する」にしようとかいうけど、「寝てたらできないことにしよう」とかだと分かりやすいかも。(死人だとインパクト強すぎてなんか突っ込まれそうだから)
面白い。逆に死や死人がどのようなものとして捉えられているか分かるというか。
「死人テスト」とは、たぶん「否定形や禁止形で行動指示を出さない」ということなんだと思う。これは重要なことで、例えばダイエットする目標を立てるときも「甘いものを食べない」という行動を禁止する目標よりも、「1日5キロ走る」という行動を促す目標のほうが達成しやすいと何かで読んだ。
そして「死人テスト」の話を読んで、禁止や否定の最果てに死があるのだなぁと思った。
否定形でばっかり喋ってると、自分が何か行動を起こそうという時にも頭の中で否定形の言葉が鳴り響いて二の足を踏むようになるのでは無いかと思う。どんな言葉でもそうだけど、自分が発した言葉を最初に聞くのも一番たくさん聞くのも自分だから。
「〇〇するな」という目標設定が多い=死人のような人間を作っていたというわけか。
たしかに納得
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