denwa6

「電話番」が苦手な発達障害者の脳内

自分が発達障害の大人の人と出会って気付かされた思考は

「電話番を頼まれたら、『位置について、ヨーイ…』の状態で、いつ『ドン』って言われるか緊張して待ってるので、とんでもなく疲れるし、当然他の仕事なんてできない。それが電話番でしょ?」

というもの
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3コール以内に電話に出ないといけなくて、
『お電話ありがとうございます。〇〇でございます」
って定型の挨拶して、
相手の名前を正確に聞き取って、
要件を聞いて、
つないでほしい相手につないで、
不在なら要件をメモしてって、
すごく難しいです」


って話を聞いて、
電話番が苦手な人の思考を初めて知った
自分は電話番問題ない人なんで、思考回路を言うと、

電話が鳴った時だけ条件反射的に受話器取って、
きっちり3コールでなくて当然いいし、
「〇〇でございます」なんて多少言い間違えてもいいし、
相手の要件聞き取れなかったら
「すみません、もう一度お願いできますか?」
って聞けばええやろ、


みたいな
本当にこれ
電話番しようとしたら他の仕事に手をつけらんない
これすごくわかります。
「鳴った時だけ対応すればいいのに」と言われがちですが、身構えてないと今度は電話が鳴った時に気付けないのですよね。
これ、まさに私。
「電話番」はホントにストレス。
気を落ち着かせる為にキッチリ3コール待って出る、ってマイルールがあるんだけど、パート事務した時は他ベテランさんが1コール目で出ちゃうから「新人は電話に出ようとしない」って思われてちょっと面倒な事になった。
心を整える時間ちょうだい😭
マルチタスクが苦手すぎて、メモを取っている最中は相手の声が聞こえない。
記憶容量が少なすぎて一度に二つ以上の事は覚えられない(会社名と個人名を同時に言われたら詰む)。
等の脳機能のため高確率でメモにも記憶にも電話内容が正確に記録できないため、電話番は強い不安を覚える仕事です。
鳴ったら取るだけだろ?と言われますが、私は電話が鳴ると脳内を電話対応マニュアルが駆け巡り失敗の恐怖を乗り越えるプロセスを経てようやく電話を取れます。

突然電話が鳴ると一種のイップスのような状態になって電話を取り逃がす事もあります。

ですので電話番の際は常に身構えている必要が…
言語理解138で処理速度72のディスクレパンシーある身としては、電話応対に慣れるまでマルチタスクがいつ来るかヒヤヒヤで慣れるまで恐怖でした。
家庭教師センター運営を20代前半に経験したおかげで電話慣れしましたが、営業資料をメールで送ってもらうなど可視化するようにして対処してますね、今でも
確かによーい…で止められてるよなぁ…。電話苦手だからよく分かる。電話番って気張ってるときはいいんだけど他の業務中はきっついもん…。
私は電話受ける方ではなくかける方がすごく苦手なんだよな。電話するときは、伝えたい内容を相手に正しく分かりやすく間違えがないように聞き間違えられたりしないように、かつ手短に、と思ってしまうので電話かけるまでに時間かかるのでしんどい。
結構大変な仕事なのに、簡単だと思われがち

「〜程度のこと」は人によって異なる

思った以上に反響あるようなので、
「〇〇程度の仕事すらできないのかよ!」って軽く言う人たちに、困難を抱えてる人がどういう思考回路をしているのかということが見えれば、「そう言われると確かに難しいかもな…」って思ってくれるかもしれないということ
「コピー一つまともにとれない」って人に話を聞くと
「『縦と横』とか『内側と外側』ってのが、よくわからないんですよ…」
っていう図形の認識や図形上の言葉の定義が理解できない問題だったり。
聴覚過敏気味の人は
「隣の会議室や休憩室の会話が聞こえて集中できない」
「エアコン・換気扇・コピー機の音がうるさくて集中できない」
とか
以前も書いたけど、自分でも無理ゲーな領域の、コールセンタークレーム係とか示談交渉人とかの思考回路は「怒られてるのは自分ではなく会社や他人やし、口先だけで謝ってる自分を幽体離脱したもう一人の自分が面白おかしく眺めてる」らしい
同じものを見ていてもある部分が誇張して見えたり、同じ音を聞いていてもある音だけが強調して聞こえたり、短時間のマルチタスク(仕事しながら会話)や長期間のマルチタスク(ガントチャートで同時進行)の可否、文字情報の処理(写真のように入るか、音に変換しないとだめか)とかほんとに個性がある
「〇〇程度のことができない」人がいたときに、「おかしいやろ」「常識やろ」「しっかり見ろよ(聞けよ)」「やり方が悪いんや」という言葉が乱発する会社や組織は民度が低い、ということになるのよ

「電話番」はもはや単純作業ではない

電話番が難しい理由は、電話をとってすぐに「○○の件で相談したいんですが〜」って要件を先に行って名前を後で言う人と「△△会社の□□ですが、○○の件で〜」って先に名乗るタイプの人がいて、ランダムな会話パターンから情報を選ばなきゃならんので、全然単純作業じゃないってこと
電話番に関しては昭和オヤジ的叱責方法は「電話のとり方ぐらいおかーちゃんに教えてもらわんかったんか?」ってなるけど、家に黒電話1台しかなかった時代は、子供が電話とって親に取り次ぐってのは日常的光景やったから、今の若い人は経験不足ってのはあるやろな
今の時代は「個人の携帯に誰からのかわかる状態」で電話がかかってくるのが普通やけど、昭和世代は「誰からかわからない電話を家族の人に取り次ぐ」というのを子供が普通にやってたんやな、と。それはそれですごいんかもな…
好きな人に連絡とるためには家族がいる家に電話して、親が出たら「○○さん、いますか?」ってするしか方法がなかった世代の根性、舐め取ったらあかんで〜。電話きらいなんて言うてられんのや。しかも高校とか大学の年齢でやで。必死やで。バクバクやで。(オヤジの根性論丸出しの経験者)
リプ欄にもある様に耳からの情報が欠落する人もいて、欠落した情報を「聞き取れなくてわからない」って自己認識して聞き直せる人はいいんですが、その欠落した情報を無意識のうちに(思い込みで)適当に埋めてしまって、間違った情報を伝えてしまう人もいて、そうすると上司や客からも怒られてしまう。
情報欠落無意識埋め合わせ型の人は
上司「ちゃんと聞いたのか?」
本人「聞きました」
上司「相手は○○って言ってるぞ」
本人「えっ?△△って聞いたんですが…」
上司「しっかり聞けよ…」
ってのが日常的に起こって、全く仕事にならなかったりする。

当然本人は自分のミスに気づいてない。
これと下に続くツイート、現代において相当大事なこと言ってる気がする
全員自分主観で「○○なら当たり前にできる」って思うが、誰であれ何かしらは苦手なことがあって、社会として集まると全員が当たり前にできることなんて1つも存在しないことがわかる
これがわからない人が上に立つと地獄を見る
発達障害関係なく、人の思考は本当にひとそれぞれ。
同じ人などいない。
「出来ない」「苦手」の理由も違う。
だからこそ、想像力が大事で、そこに自分に対しても他人に対しても思いやりが必要。
苦手であることのために自分を卑下することは全くない。
なんて言うか……
私は発達障害じゃないけど、普通に電話取るのは要件とか聞き取れやんし、絶対ミスが起こるから取りたくない。ってのが分かるからこれ凄くわかる。
普通の人でもいるんやで……
電話苦手な人
逆に「会話してるとシャキっとするから電話が得意」もいる気がするんだよな。俺とか。
発達障害にもタイプがあって、発達障害=電話が苦手とはならないのよね
(普通に電話に出れる発達障害です)
ただ、企業さんもわかってるようで、障害者雇用だと必ず電話応対できるかは聞かれる
結構リプ欄が長く続くけど、ひと通り読んだ感想としては「あぁ、そんな人いたわ…」とか「こういう人の話聞いた事あるな」とか「これワイや」とかばっかりで、実は「皆が出来て当たり前」なんてものは法で決まってる事くらいなんだろうなーと思いました(小並感)
発達障害に限らず「他人の見方・感じ方・考え方は自分と違って当たり前」と皆が思えば、ずいぶん生きるのが楽な世の中になるんだろうな。
引用元
きこえているのにわからない APD[聴覚情報処理障害]の理解と支援
小渕千絵 原島恒夫
学苑社
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