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“愛情高める”ホルモンで自閉症改善へ

対人関係を築くことが苦手な「自閉症スペクトラム障害」の患者に、愛情を高めるホルモンとして知られる「オキシトシン」を投与すると症状が改善する傾向を示したと、浜松医科大学などの研究グループが公表し、「薬の開発につながる成果だ」としています。

「自閉症スペクトラム障害」はこれまで自閉症やアスペルガー症候群などと呼ばれた発達障害の一種で、コミュニケーションが苦手で、100人に1人以上の割合でいるとされていますが、有効な治療薬はありません。 静岡県浜松市にある浜松医科大学などの研究グループは、愛情を高めるホルモンとして知られる「オキシトシン」を患者に6週間投与してコミュニケーション能力の指標の1つである会話中の喜びや驚きなどの表情の豊かさを画像解析で数値化し、投与していない患者との差を分析しました。

その結果、オキシトシンを投与した患者は、投与されていない患者よりも表情の豊かさの値が0.41から0.53高く、投与を終えて2週間経過しても1.24高くなったということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190602/k10011937891000.html
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うわぁ、またオキシトシン自閉症ネタだぁ。
私はまだまだ眉に唾してる。。。
オキシトシンは前から有力視されとるようだけども、どうなんだろね
過去にも同じような報道はあったよう記憶していますが、今回はさて。
2.3年前にも同じような記事をネットでみました。
その後立ち消えてた。
その時は、金沢の大学だったような。
オキシトシンの臨床試験か,,,
プレスリリースのあり方や,報道のあり方の教育資材としては,格好の材料になることは間違いないのだけれど。
何度もやれちゃうというのは,色々な意味で凄いと思う。
NHKは,大手報道の第1陣かな。第2陣はあるかなと興味深い。
臨床試験って「何の改善を目指したのか」があって(主要評価項目)それが実現できたかどうかがすべて。
そもそもこの研究が「自閉症のお子さんの表情を良くするぞ研究!」だったならこの結果で良いが…うーん…
感覚過敏を軽減したり、こだわりを和らげたりの作用はないんですよね。
そもそも自閉症の「症状」とは何か、「症状が改善する」とは何がどうなることをもってそう認定するのか。オキシトシン研究自体は否定しないけど、それ以前の私の疑問は消えそうにない。
感覚過敏による本人の苦痛が和らぐのは「症状が改善」と言い表して違和感ないけど、オキシトシン研究で言われる「症状」はえてしてコミュニケーションや人の感情の推量についての特徴だったりするからなぁ。。。
この問いが私も本質だと思います

少なくとも表情が少し豊かになることを、自閉症の症状の改善と位置付けることに私は強い違和感を感じます
オキシトシンの臨床試験結果に関する批判です。
良い記事だと思います。
医学書院/週刊医学界新聞(第3246号 2017年10月30日)
「ちょっと盛られた」臨床試験の気付き方 臨床試験にかかわるすべての関係者へ
オキシトシンの臨床試験では、これまでのところ主要項目で効果無し、副次項目で一部改善有りという程度で、割と脈が無さそうな話だったかと思う。

今回も「会話中の表情が改善」によって、「自閉症改善」とは言えないよな。

表情の改善によって当事者にどのような利益がもたらされるのか?
それはうつ病・抗うつ薬においても同様に言われていて、症状スコアとかではなくて、就業率や障害給付の率を主要評価項目にすべきということ。
表情の改善は
相手の好意的な反応を誘引するのに10%補正がかかるスキルとかだと思う。
人生は確率判定がかかるタイミングやたら多いので総体として重要スキル。
>RT
表情の効果を私と同じように認識している人、
おそらく意識してワーキングメモリーの一部を表情に割いてるだろうし、
それで多少なりとも他の行動のパフォーマンスや疲労度に影響してるのですよね。
それが薬のお陰でワーキングメモリーをほぼ無使用に出来るなら、
実務機能が上がることにもなる。
遊戯王で「これを使うとカードを二枚引ける」という所謂ドローカードが禁止になってるのだけど、
これの効果をゲームシステムとして分解すると

「デッキの総カード枚数が一枚減る」
「カードの引く回数が一回増える」

というもので、さらに言えば
「全ての他のカードを引く確率が3%ほど上がる」なんですよ。
たった数%の確率操作カードがゲーム性を損なうと禁止される。
現実においておや。
表情が少し豊かになることは症状の改善じゃないとも言い切れないように思う。
また、症状だとして、その改善に意味があるかどうかはまた別の問題で、
同時に検証が必要だろう。
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