ADHDに「倫理に反する。費用もかかる」救世主が現れた?

●アメリカだけで1600万人の患者がいる ADHD 。
臨床効果の確認や安全性の確立などの問題は残るが、経頭蓋磁気刺激(TMS)という治療法に期待が高まっている
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臨床効果の確認や安全性の確立などの問題は残るが、経頭蓋磁気刺激(TMS)という治療法に期待が高まっている>

23歳でADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された彼女は、中枢神経興奮剤リタリンを処方された。症状は改善したが、服薬には抵抗を感じた。
「薬に頼るのは嫌だった」 そこで2015年に、ベングリオン大学の臨床試験に参加した。
医師は電磁石の付いた帽子をゲッタの頭にかぶせ、強力なパルスを送って脳の奥に弱い電流を発生させた。

経頭蓋磁気刺激(TMS)と呼ばれるこの治療は従来の電気ショック療法と違い、麻酔をかけずに施術する。ゲッタの場合、1回30分、週5回の治療を3週間続けた。 効果はあったと、ゲッタは言う。同様の症例報告は、ほかにもある。

だが本格的な臨床試験は終わっておらず、しかるべき学術誌に論文が発表されたわけでもない。医師にとっては悩ましい状況だ。

リスクを承知で実験的な治療に手を出すか、臨床試験が終わって当局の認可が下りるまで待つべきか。 アメリカには未成年600万人と成人1000万人のADHD患者がいる。その少なくとも15%は投薬で症状が改善せず、不眠症や不安神経症などの副作用に苦しむ人も多い。 現在、米食品医薬品局(FDA)は鬱病の治療手段としてTMSを認可しているが、ADHDへの適用は認めていない。

「私の知る限り、臨床効果を示すデータはない」とノースウェスタン大学のジョエル・ボス准教授(神経学)は言う。現時点でTMSをADHDの治療に使うのは「倫理に反する。費用もとてもかかる」とも。

続きはソースにて
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帽子に付けた電磁石で電磁波のパルスを発生、脳に微弱電流を流す、と。
コレは衝撃的。もっと詳しく知りたいな。
ロボトミー手術の最新型なのか?
ロボトミーに近いかんじする
怖いって、こういうのは。
服薬に抵抗があるけど電気通すのはいいの……
昔の電気痙攣療法と何が違うの?
エビデンスが不足していると。施術中に痛みがある他、けいれん発作のリスクあり。
これなんてオウムのヘッドギア?
まだよくわからない脳に、効果が証明されない治療法を行うのは良くないな。中に効く人もいるだろうが、何が起こるかわからない。オームを思い出した。
TMSのような他の領域(うつ)では一定の評価を受けている介入法でさえ、適応承認前には "倫理に反する。費用もかかる" が見出しになるのだがなあ。
"救世主が現れた?" の後ろにもう一つ ? を付けて欲しいけど。
“ADHDに「倫理に反する。費用もかかる」救世主が現れた? …”
この領域の比較的最近のレビューとしてはこれ
Transcranial Magnetic and Direct Current Stimulation in Children
くらいかなあ。ちょっと古いけど。
どうなっていくだろうねえ。
日本でもどうもすでに提供を始めている医療機関もありそうだけど、倫理的な問題にどう折り合いをつけているんだろうか。
経頭蓋磁気刺激法ちょっと一回体験してみたいな
どんな刺激なんやろな
うちは鍼を頭とかおでこに刺されるけどあれより痛いかなぁ?
TMSは私も見学先で10発ぐらい受けたことあるけど、ハンマーで殴られるは大げさな気がする。
輪ゴム鉄砲で撃たれる感じ?
個人差や部位の差があるかもだけど
睡眠時の血流の低下が、ADHDではそれなりに大きなウエイトを占める症状だと思うのだが、この程度の治療で改善するのだろうか。少々眉唾な気持ちになった。
そもそも、ADHDで二次障害を起こしてDななっていたとき、症状はそらよくなりますよねってのとは違うのかな。
ADHDの治療として三叉神経への電気刺激が大脳皮質へと伝わることで、ADHDが改善すると考えられています。
プラシーボ効果による影響も疑われていましたが、
カリフォルニア大学の研究によれば、安全性も問題なく、
厳密な統計手法によってもADHD症状の改善が見られたようです。
注意欠陥/多動性障害に対する三叉神経刺激の二重盲検模擬対照パイロット研究
クローズアップ現代でも やってましたが、
脳に微弱電流を与えて、様々な治療や能力アップに、
という研究・施術が急激に増えてきているんですね。
効能は期待できると思う。
ECTについても倫理的な議論の余地はあれど、現に即効性が高く現場においては難治性鬱や統合失調症緊張型を初めとするあらゆる精神疾患にも高い確率で充分な効果が得られている。
電気の強さであったり、発達障害に施す上での議論はさらに深めていく必要はあれど素晴らしい。
医学的、科学的に証明されるまでは、信用しない方がいいな
rTMS(経頭蓋磁気刺激法)は慢性疲労症候群/線維筋痛症や薬剤抵抗性の難治鬱での研究は進んでいるがあくまで治験なのでEvidenceとしては弱い。

てんかん発症のリスクや施術の際に痛みを感じる。

現代のロボトミーか救世主か…
認可はまだ、でも可能性は大きい
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