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軽度の知的障害者の女性が、
一般企業で働いて「バカ、クズ」と言われて鬱病や幻聴を発症し、
もう働けなくなって入所施設に入ったケースを知っている。

ある日、その女性に僕は言われたんだ。

バカと言われるのがわからんぐらいのバカに生まれてたらよかった、と。
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こんなに悲しい話はないなぁ…
健常とは何なのか…
つらい……でも分かる、分かってしまう、
自分が今正にそうだし、障害が分かってから自問自答は楽になったけど、
外部からのしんどさは、なまじ言われてる事が分かるし、
自分が出来てない事も分かるし処理落ちするともうパニックになる。

厭味を言われてる事も分かってしまう。
いっそ分からなければと思う
私は知的障害はなく、発達障害なのですが、
今まで仕事先で散々酷い言葉ばかり言われてきたせいか、
もう何もわからないほうが良かったと思うことが沢山ありました。

悪意がわかりにくい特性もあってか、利用されることも多く…。
本当に悲しいことです。
捉え方や考え方以前に、それらが出来なくなるくらいの全方位から追い詰められないと、この言葉は出てこないと思う。

逃げ道なしの全否定から漏れ出した最後の言葉は重すぎる。
「学校」という映画の中の台詞を思い出しました…
映画「学校2」を思い出しました。

あの映画は…何度観ても泣いてしまいますね。
山田洋次監督の「学校」で、
吉岡秀隆演じる青年(寮を抜け出して札幌まで安室奈美恵のライブに行ってた)が、
僕自分がバカだってわからないくらいバカだったらよかったって泣きながら訴えて西田敏行(先生)にこっちも泣きながら叱られてたのを思い出した…。
障害児の親の間でも「軽度は良いよね」なんて言葉がよく聞かれます。
軽度の子は物事を理解できるが故に生じる困難が多く、周囲からの理解も得られづらい。
自称理解ある人に「健常と変わらないヨ☺大丈夫」と言われ無理を押しつけられる場面も多い。
重度が大変なのは言わずもがな、なのですがね。
道を歩いていても、ときどき罵倒されますよ。
まあ、私はおとなしく黙っているタイプではないけれど。
中島みゆきのファイト!思い出します。
小松成美著「虹色のチョーク」を多くの人に読んでもらいたい。
補聴器つけて働いてるけど何度も「話しちゃんと聞けよ、やる気無いんだろクズ」って言われてはメンタル踏ん張れ!って自分を鼓舞してたよ

いっそ完全聴こえなくなれば罵倒も聴かずに済んだのに って何度思ったか
誰でも事故や病気で明日にでもこうなるんだよ。
これ知的障害者と認知されてないかろうじて健常者くらいの人でもあると思う。あと年を取ってしまった人。さばけないからって辞めさせるんじゃなく、できる事をやってもらうのが理想だけど、不景気だと厳しいよね。
この女性辛かったやろなー。
世の中障害者に優しい環境を作ろうみたいな風潮あるけど、綺麗事だよなー。
働かなくては生きている意味がない。

と考えられないくらい
馬鹿に生まれ育ちたかった。
引用元
虹色のチョーク
虹色のチョーク
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小松 成美
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