若者への精神医療サービス:当事者は「うんざり」しているようだ。
(BBC-Newsbeatより)

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英国の若者たちはメンタルヘルスケアについて、「うんざり」な経験をしていることがわかった。
国会のグループによれば、イギリスにおける子供と若者へのメンタルヘルスケアサービスには深刻な問題が存在するそうだ。

・うつ病のオリ・レーガンくんの場合
 
「僕は誰にも話すことができなかった…よくなるどころか、年々状態は悪化しているなんて…」と、24歳のオリ・レーガンくんは言う。彼が最初に治療を経験したのは16歳の頃だった。
彼は鬱病と診断された。

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しかし、治療のための薬物治療は、病気を治すどころか、問題を覆い隠しているように感じた。
彼はその時期、最悪な気分で過ごしたという。

「A&E(救急治療室)のドクターはとてつもなく無礼に見えたし、僕が彼の時間を無駄にしているように感じたよ」
と彼は説明する

「もし仮に、当時の僕が違う方法を選んでいたとしたら、今頃はうまくいってただろうよ。僕は思うね。”クソくらえ”って」


・ADHDのアンナの場合

21歳のアンナは、10代の頃にADHDの診断を受けた。

「私の振る舞いのせいで、学校でいじめにあったの。そのことが私をより悪化させたわ…」

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「ADHDの他に別の症状も出はじめたの。私の頭が爆発するんじゃないかって感じてた。けど、誰かのところに行こうという考えができなかったの…」

彼女は、医師に「薬を服用したくない」と伝えたにもかかわらず、医師は「まずは薬を飲んでみてはどうか」と提案した。

「薬が嫌なのは、とにかく時間の無駄だからなの」と彼女は語る。
 
「コンタクトをとるのに6週間、そこからさらにアポをとるのにまた6週間、その頃になったら私、あきらめてるわ」
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高齢者、特に教師にとって、アンナの状態を理解するのは困難なことだった。
彼女は周囲の人間の態度について、こう語る。

大人は、私のことを”実際は問題がないのに、病気をいいわけにしているだけ”…だと思っていたみたい


・政府のうごき

では、問題の原因はどこにあるのか?

それは、英国医療システムの「最も脆弱な患者から順番に治療システムが受けられる」という特徴にありそうである。
保険特別委員会は、より多くのお金が現状改善に費やされるべきだと述べており、政府は、十分な金額を費やし、 水準を向上させるために動き始めていると述べている。
 

 
・当事者が求める「ケア」とは?


オリは「もし僕がヘルスケアに従事していたなら、対話療法に投資しているね」と語る。 
 
「僕が話しをできる人がいないか探していた時、誰もいないんじゃないかって感じてたよ。とても心許ない気持ちだった…」

君の抱える問題について、ほんの5分しか専門家に話す時間は与えられていないんだ。じゃあ君は5分で自分の抱える問題を全部説明できるかい?そんなこと無理に決まってる

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【管理人日誌】



ほう…イギリスでも「お薬だしときますねー」で処理されちゃうのにうんざりしてる人たちがいるんだね。


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心の問題って、科学的に治療すればオールオッケーってわけじゃないからねぇ…。
だからこそ、医師の方もアプローチに困るんだろうな。
制度の問題もあるし、システムを維持するためには一人一人に時間をかけられないって事情もわかるけどね。
対話療法を求める声が草の根で広がっていけばいいとは思うが…。

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