
腸の感情に迫るという面白い論文。腸に張り巡らされた迷走神経は脳と繋がっており、腸に入った刺激は脳へ伝わり何かしらの感情を形成する。
— 酔っ払い科学者 (@yopparai_chmist) February 24, 2021
著者はこの”腸の感情”をマッピングする為に、腸の迷走神経に電位を誘発するカプセルを開発し、腸に入った刺激が脳のどの部位を活性化するかを調べている (1/2) https://t.co/WBJeuiL61e
著者のツイートも解り易い。カプセルによる胃誘発電位 (GEP)は脳波 (EEG)を誘導し、これをマッピングしたところ脳の後内側皮質が活性化していた。
— 酔っ払い科学者 (@yopparai_chmist) February 24, 2021
今回は健康人での研究だが、例えば精神疾患患者でこの腸脳軸がうまく機能していないなどとなれば新しい治療戦略となる (2/2)https://t.co/70QfBWTmpI
研究の意義
ヒトの脳は、胃と腸から継続的に入力を受ける。これらの感覚は直感的に「腸の感覚」として日常生活の中で意思決定に組み込まれているが、脳がどのように腸の信号を処理しているのかについては、まだほとんど分かっていない。そこで私たちは、人間の腸の感覚を研究するための低侵襲なアプローチを開発しました。健康な人を対象に、振動カプセルを摂取することで、胃の感覚と胃誘発脳活動の両方に信頼性の高い変化が生じることを発見した。これらの変化は用量依存的に有意に関連していた。我々は、このアプローチが、ヒトの病態における腸関連症状の役割をよりよく理解する機会を提供し、腸の感情がどのようにヒトの脳に伝達されるかについての根本的な洞察を得ることができるかもしれないことを提案する。
要約
ヒトの腸と脳の接続を支配する神経過程を理解することは、体の内部へのアクセスが困難であるために困難であった。本研究では、低侵襲な機械感覚プローブを用いて、健康なヒトの消化管感覚に対する神経反応(すなわち、「腸の感覚」の神経基盤)を同定することを目的とした。脳波と胃カメラと信号検出理論を組み合わせて、振動カプセルを摂取した後の脳、胃、知覚(ボタンを押す)の反応を定量化した。振動の強さと知覚感度の関係は、2つの刺激条件(通常と強化)を用いて評価した。その結果、ほとんどの人がどちらの条件でもカプセルの刺激を知覚することに成功し、偶然性の高い精度スコアが得られた。反応時間の高速化と反応時間のばらつきの減少に関連して、強めの刺激では通常の刺激に比べて知覚精度が有意に向上した。胃刺激は、刺激開始から300-600ミリ秒後に出現する後期陽性電位を介して、正中線付近の頭頂後頭頂後頭頂リードのクラスターに反応を誘導した。さらに、これらの「胃誘発電位」は振幅の用量依存的な増加を示し、知覚の正確さと有意に相関していた。我々の知見は、胃腸のインターセプトと身体の解離における後頭葉皮質の役割を実証している最近の神経胃および視能遺伝学的研究と一致しており、ヒトの脳内で腸に焦点を当てた感覚モニタリングのユニークな形態を強調している。これらの結果から、この低侵襲なアプローチは、健康な人や臨床集団における腸と脳の相互作用を理解するための有用なツールとなり得ることが示された。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
腸と脳に関するその他の研究
潰瘍性大腸炎(UC)患者には鬱を併発する人もいる。鬱を併発してるUC患者、併発してないUC患者の腸内細菌を比較⇒併発患者はより細菌叢の多様性が低く、また腸脳軸に重要なFirmicutes, Clostridia, and Clostridialesが減少していた。
— 酔っ払い科学者 (@yopparai_chmist) February 24, 2021
腸内細菌を起点にUCと鬱両方の治療戦略が立つ可能性を示唆する研究 https://t.co/nwUhFxIspO
腸内細菌叢とアルツハイマー病(AD)に関してよく纏まったレビュー。AD患者の腸内細菌叢は健常人と異なり、こうした細菌叢の変化が海馬の炎症や神経可塑性に影響し学習と記憶に影響を及ぼす可能性がある
— 酔っ払い科学者 (@yopparai_chmist) February 23, 2021
近年では分子シグナルレベルでこうした腸脳相関を理解しようとする研究が増えており、非常に期待。 https://t.co/sbTZFgj1RA
肥満を腸内細菌で治す研究が進んでいる。APCマイクロバイオーム研究所が見出したビフィズス菌ロンガム種(APC1472)は高脂肪食で太ったマウスで抗肥満効果を示した。興味深い事にこの菌は食欲を調節するグレリン経路を減弱させた。12週の肥満人への試験ではBMIは変化しなかったが空腹時血糖値が減少した https://t.co/sVy8mkjNHV
— 酔っ払い科学者 (@yopparai_chmist) March 1, 2021
反応&感想
頭痛が💩で治ることもあるし、わりと因果あるのかも https://twitter.com/yopparai_chmist/status/1364701595259211777 …
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コメント一覧
コメント一覧 (43)
最終面接前や電車の中で腹痛になるの許さない
おふとん
が
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おふとん
が
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おふとん
が
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マイクロバイオームとは、腸管疾患のある患者に正常なヒトの便を移植して治療する方法のこと。
おふとん
が
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おふとん
が
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ただの血糖値の変化では?
おふとん
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おふとん
が
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ほんまそのくらい密接らしいな
さて、腸で快感得よう
おふとん
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腸だけの生物だっておるし
おふとん
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おふとん
が
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体中の細胞が常にやり取りしてるというのに
おふとん
が
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おふとん
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パンやパスタや揚げ物やクッキーとかも食として楽しみたいんや
おふとん
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脳はあくまで腸を満たすための器官にすぎない
おふとん
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問題は腸の状態を良好にするのがかなり難しいってこと。
健康的な食事をしても、ちょっとひさびさにうまいもんでも食うかと始めりゃすぐ大荒れよ。
うん〇こ移植して腸内環境を健康にするって方法が広まることに期待。
おふとん
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ちょっと前まではオカルト扱いだったのに
おふとん
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磁気じゃない別の刺激になるだろうけど、そっちの方が効きそう
おふとん
が
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そりゃあそうだろうな
おふとん
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説明もわかりやすい
懸念は取り巻き連中の威アクセサリーに加工されないか
おふとん
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おふとん
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小学生でも分かる事をグダグダと煩いねアホかと
おふとん
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寧ろ精神すら支配していると言っても過言ではない
おふとん
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おふとん
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生物はまず腸(栄養吸収機能)が基本にあって、腸を効率よく活かすために脳があるわけだからな。腸こそが生物を支配している。
おふとん
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おふとん
が
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おふとん
が
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おふとん
が
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