ダウンロード - 2020-01-28T190444.556
ある、水耕栽培の農家さんでの出来事。

障害者学校の先生たちが見学に。

苗を植える様子を見て「あれならうちの生徒にもできそうだね」とつぶやくのを、農家さんは内心、聞きとがめた。

というのも、その作業は簡単に見えて、とても熟練の技術が必要な工程だったから。
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浅ければ根が水に届かず、枯れる。
深ければ苗が水中に落ちてしまい、流れていってしまう。
絶妙な深さできれいに植えなければいけないので、慣れていない人間にはとても任せられない作業。
それを簡単に考えるなんて。農業をなめないでほしい、と思ったという。
後日、障害者学校の先生たちが「試させてほしい」と言って再訪。

下敷きを持って。

その下敷きを、一列の苗に押し当てると、いっせいに苗がきれいにすっぽり収まった。

農家の方は驚いた。
下敷きを使えば、熟練者が細心の注意を払って植えるよりもきれいに植えられるなんて!
熟練者は、下手に手が器用なものだから、道具や方法を工夫するということがない。
自分の技術でなんとかこなしてしまう。
しかし障害者はどうしても不器用だから、道具などを工夫して、自分でもできるようにしようとする。不器用だからこそ、障害があるからこそ工夫が生まれる。しかも健常者にも便利。
それ以来、その農家は毎年1人ずつ、障害者を雇用し、その人でも仕事ができるようにするにはどんな工夫をすればよいのだろう?と考えるようになった。そうした工夫は、健常者の作業性も大幅にアップさせた。
実は、折れ曲がりストローもそうして生まれた商品のひとつ。
寝たきりの人に飲み物を与えるのに、まっすぐなストローは不便極まりなかった。そこでどうしたらいいかと考え、できたのが折れ曲がりストロー。
「できない」という課題があればこそ、工夫は生まれる。
創造は、イノベーションは、「できない」を発見することから始まる。そしてその「できない」を工夫によって「できる」に変えることが創造であり、イノベーションとなる。

ビバ!「できない」!
できないことは創造の胚珠!
引用元
ひらめかない人のためのイノベーションの技法
篠原 信
実務教育出版
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最初のツイートから予想したのと違う展開になってて面白かった。  https://twitter.com/ShinShinohara/status/1221785732768919552 
ただ単純に「苦労も知らないで」案件だと思いきや、どうして中々興味深い内容だった。  https://twitter.com/shinshinohara/status/1221785732768919552 
最初のツイートを見て
「職人芸とかプライドの話かな?」
と思ったら、次のツイートからその予想が綺麗に裏切られていく。
素敵なスレッドでした。  https://twitter.com/ShinShinohara/status/1221785732768919552 
出来ちゃう人はそれ以上の工夫を必要とせず、出来ない人が出来るように工夫をこらす。結果として出来ない人の方が生産性が高いというケース。
この話でもうひとつ面白いのは、それを認識した出来ちゃう人が、出来ない人を採用して工夫の促進を狙うとこ。  https://twitter.com/ShinShinohara/status/1221785732768919552 
この話、一番肝は新しい提案を受け入れた部分だと思う。
新しい提案を受け入れることって怖いし勇気がいることだからすごい!  https://twitter.com/shinshinohara/status/1221785732768919552 
すごくすごくわかる。特別支援学校で研修しましたが、工夫することの尊さや、共に生きるとはどういうことかなど、学ぶことは多かったです。  https://twitter.com/ShinShinohara/status/1221785732768919552 
やっぱりイノベーションにはダイバーシティが不可欠  https://twitter.com/shinshinohara/status/1221785732768919552 
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