ダウンロード - 2019-05-04T130918.621
思うに、大多数の日本人は「不和」に免疫がない。

口論や争いを見ると、その光景自体を嫌悪し、正しさの所在は知ろうともしない。

AがBを殴ったのでも、Bが応戦した時点で、どっちも悪い、見苦しいと非難する。

事なかれ主義が染み付いている。

不正な秩序の存続にとって、これほど好都合な精神性はない。
不和が嫌いなのか、不和が表面に出るのが嫌いなのか、どちらでしょうか?

対立・口論・喧嘩を中味を問わず嫌悪し、とにかく避けようとする傾向が強いのは、仲良しでいよう、「和」を保とうとする気持ちが強いからかでしょうか?

それとも、喧嘩もできぬ程、底辺の相互信頼感が不足しているのでしょうか?
スポンサーリンク


とかく意見が対立することを避けようとしますね。
それが正当なものであっても「怒り」の感情を表すことが良しとされない文化でもありますし。
すごい分かる。うちの会社、正にコレ。信頼関係がないのでしょう。マイナスな発言を嫌う。別に愚痴ってるわけではなく、解決策を考えていきたいから指摘してるのに話し合いにならず、それを避けるかのように前向きに考えようなどと言う。
「喧嘩両成敗」ですね。
理非曲直以前に、コンフリクトそれ自体がよろしくない、と。
喧嘩両成敗

すぐこれ言うよね。この例だと殴ったAは両成敗としてお咎めなし、殴られたBだけ周りの非難を受け、さらに両成敗裁定されるという二重三重の苦痛を受ける。どこが両成敗だ。
これ何十年と生きてきて痛感します。
実体験のまんまです。日本では「どっちが道理にかなっているか」はどうでもいい。言葉にこそ出さないが、ぶっちゃけ正義とか倫理とかも本音はどうでもよいことが、収め方諭され方に如実に表れています。一見民主化・西欧化してますけど、その実は近代以前だった…
これほんとその通りで、問題を改善したい、その問題を放置すると後々大問題に発展すると考えるから言うのに、言われることそのものを不快に思い、こちらの改善提案を感情的に拒否されてしまうんだよね。子供の頃から「喧嘩両成敗」という言葉に苦しめられてきたけれど、大人になっても苦しめられてる。
同意します。不和を避けた結果、組織の意思決定に合理的、理性的な判断が伴わず、失敗へ突き進む。おまけに誰も責任を取らない。この国の伝統か。
buckpassers そうですね、日本はかつて、「いまさら事を荒立てるのも憚られる、仕方がない、仕方がない…」と、暗黙のうちに既成事実を呑み込み、一体誰が決めたのかさえ不明確なまま、ずるずると米英を向こうに回す戦争へとのめり込みました。この悪弊は政府に限らず、日本のあらゆる組織に観察できると思います。
同意。特に若い世代に顕著。
異論を発する相手とは仲良くなれないという思い込み(刷り込み?)があり、同調しない者へ「迷惑な異物」のレッテルを貼る。
だから反論が仕事であるはずの野党を食わず嫌いするのだろう。
AがBを殴ったくらい分かりやすかったらいいのですが、大抵の議論は立ち位置によって正しさは変わってくる、ということはないでしょうか?
いや、「正しさ」の基準は一つに絶対化出来ないの裏返しかと‥
Aが平手で殴りBがバットで殴り返したら、それはBの方が過剰で「正しさ」判断は個別重層に判断されて行くと‥
すると判断の為には時間が必要、様々な観点や情報が必要で、(左派右派関わらず)一方的な正義に流れる事の方が危険かと‥
不和も嫌い、不和が表面化するのも嫌い。
後者の問いについては後者。
敵と争った後で建設的な関係にまとまることがほとんどなかったから。
ましてや信頼関係のない見ず知らずの相手との論争ではあり得ない。

自分でも正しい姿勢とは思えないけど、否定できない1つの意見です。
中庸はことなかれ主義ではない。そして先人の知恵だ。
それならまだかわいらしい方で、Aに殴られる理由があってBが殴ってもBが悪いというし、Aに理由がなくBが殴ったとしてもAのガタイが良ければAは黙って耐え忍べというのが日本人ですよ。
「滅私奉公」に繋がっていくけど、日本人はWバインド(二重洗脳)で「怒りの抑圧」が行われていると思う

「和を以て尊しと為す」(論語・聖徳太子の憲法)と/仏教「心の三毒=貪(貪欲)・瞋(怒り)・癡(痴愚)」の両方から

西洋人は実に気軽に怒りを発するし本音の一部。時に生活上必要な技巧ですらある。
同感です
思うにコレは「どうしようもない天災の類いに対する対処の方法」が下敷になっていると感じます
地震雷火事親父、鴨川の水に賽の目にお上の御政道、文句を言っても始まらないというあきらめの思考
民主主義との相性は最悪です
川島武宜先生の名著「日本人の法意識」(岩波新書)にも似たようなことが書いてありました。日本人は権利意識が薄く、また、法は本来の規範性よりも融通性が重視されるのだと。だから権利侵害や法違反は棚の上に置かれ、直感的な争いを表面化させないことで物事が解決されたと考えてしまうのでしょう。
日本人の法意識 (岩波新書 青版A-43)
川島 武宜
岩波書店
売り上げランキング: 98,738
日本人が不和を忌避する原因、不和が発生しようともAかBか決めて発展しなきゃ他民族に征服され奴隷に堕ちる大陸文化と、そうでないので最大の問題が不和を起こさないことだった島国文化の違いから来てるので、問題なんだけどひたすら根深い。数千年かけて作った気質だもの。
日常で不和を避けようとしますが、ネットではけっこう好戦的に陣営対立してますよね…。あと実生活では不正に興味なくても、ネットで正義マンと化して悪を糾弾したりしてます…。両方の天秤で、ちゃんと釣り合いが取れてるんですかね…。
引用元
中空構造日本の深層 (中公文庫)
河合 隼雄
中央公論社
売り上げランキング: 10,952
スポンサーリンク
\他サイト様最新記事/
\新刊ランキング/