20180716_2764990
https://www.instagram.com/p/BlNEdHiFwQG/
80: ななしさん ID:uZlPMTOX0
第二十九條 度を過ぎた期待を持つ勿れ

「これほど愛しているのに冷淡だ」とか、「あれほど愛してくれたのに、今の冷淡さ」とか云う愚痴が出るのは、相手に度を過ごした期待を持つためだ。
いつも強度に熱していれば、電線だって切れるではないか。たまには息を抜くのもよろしい。「恋愛にも休日あり」とはフランスの詩人の言葉だ。
だから、ほかに気が移ったというようなことならいざ知らず、たまに恋人が冷淡な態度を見せることがあっても、一一取り上げて問題にしてはならない。
余り五月蝿くすると、かへって悪い結果を招くものと知るべし。

82: ななしさん ID:IiN6GwT30
>>80
猛省した

81: ななしさん ID:Ketj1EVU0
勉強になるな

83: ななしさん ID:uZlPMTOX0
第三十條 両天秤にかけられるな

何事でも競争者があれば、自づと熱中したくなるのは人情だ。
たださへ熱中し勝ちな恋愛となると、この傾向は最も激しい。
だが、「あなたばかりが私に恋しているのではない」などと、両天秤にかけられて、焦ったりしてはならぬ。
焦ればつまづく。だから君子危うきに近寄らずだ。
そんな場合には黙って身を退いてしまうのがあなたの為であることが、後になってから必ず思ひあたるでせう。

84: ななしさん ID:wKCRSTHe0
内容云々以前に文章として整っていて読んでて面白い

85: ななしさん ID:uZlPMTOX0
第三十一條 不自由な恋もまたよし

「まああんな天使のような娘が私を騙していました」と愚痴をこぼす神のような親がある。
それも恋人に会いたい、会った上は片時もそばから離れたくないと云う、止むに止まれぬ娘の恋心からだ。
しかし家庭が厳格だったり、人目の関があったりして、恋愛のためには不自由な境遇も、必ずしも呪うべきものとは云えない。
そうした不自由な恋愛を通過した結婚生活においてこそ、誰にも遠慮しない楽しい家庭の味が一入なのだ。

87: ななしさん ID:d9w8aj4P0
>>85
>「まああんな天使のような娘が私を騙していました」と愚痴をこぼす神のような親がある。

文章のセンスがすげえ
感動したわ

86: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第三十二條 最悪の場合にも備えよ

「夜半に嵐の吹かぬものかは」である。名船長は平和な海を航海する時にも、嵐が突発する時の用意と覚悟を忘れない。
それでこそ船を遭難から救い出すことが出来る。最悪の場合に徒に狼狽するようでは、船を暗礁に難破させてしまうだろう。
恋愛にも名船長の用意と覚悟が必要だ。

90: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第三十三條 余りに甘き恋人は反動化する

五月蝿いほどお世辞のよい人がある。靴の紐まで結んでくれるし、ステツキまで持たしてくれる。
その余りにも甘い恋人は結婚生活に入ると必ず反動化するものだ。
と云うわけは、そう云う娘さんにかぎって、感情的で機嫌買いであるって、
気に入らない点がぼつぼつ見えて来ると、ヒステリーを起こしやすいからだ。
いつまでも平和な結婚生活を楽しみたいと思うなら、この種の人には注意して近づかなければならない。

94: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第三十四條 押しに負けるな

石に噛りついてもお華客をつくらうと云う御用聞きのしつこさをもって、手をかえ品をかえ恋の押し売りをする人がある。
この押しの強さを、真面目さを取り違えて、ついホロリとして、しまひには押し切られてしまう人がある。
あとになって、それを残念がってももう遅い。

98: ななしさん ID:js/URbqj0
いいなぁ、戦前の読み物は言い回しに妙がある
何故、戦後の読み物にこの洒脱さが無いのだろうか?
まさに文明の堕落であろう

92: ななしさん ID:IPrxfEkn0
日本って劣化したよな・・・

96: ななしさん ID:t8n0osh00
ふむ

続けなさい

97: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第三十五條 見ぬ恋は後悔の原因をつくる

よく文学少女などが、一面識もなく、その人柄も知らぬ芸術家に、その作品なり、名声なりにあこがれて、まだ見ぬ恋をすることがある。
それと同じ筆法で、往々未婚の紳士諸君が某家の令嬢とか、あるひは某ダンスホールのダンサーとかに、
人の噂を聞いただけで、まだ見ぬ恋をして、相当悩むことがある。
しかし噂と現実とはいつも食いちがっているものだ。
間に立つ人がいて、この恋が成功したとしても、決していい結果が生まれないのも当然だ。

99: ななしさん ID:7BkW0nxU0

第三十六條 手形のインフレはなすまじきこと

財政の破綻はインフレーションから。商人の失敗は不渡手形の乱発から。
恋愛においても、恋人を喜ばせるために、結婚してからのことについて余りにも多くの約束をするのは失敗の因である。
決してそれが心にもない嘘を云ったわけではないにしても、いざ結婚してみると、なかなか思ったやうにならないのが常である。
毎週一回づつ温泉に行こうと約束しても、それがどうして一年に一回も実行できないことになる。
その結果は「騙された」の「裏切られた」のと云う騒ぎになる。
だから、恋愛時代には不渡手形を乱発して、余りに大きな期待を持たせぬがよい。

102: ななしさん ID:okMlZ7E80
戦前の本っていいな。
恋愛指南本でここまで面白いのか

100: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第三十七條 人形を愛する勿れ

人形のやうな可愛がりかたをするならば、愛される方でも物足りないものだ。
愛する方でもやはり物足りない。永い間には寂寞を感じはじめる。
こつちで愛するだけのものを愛し返すことの出来る恋人を選べ。
その張り合いがあつてこそ夫婦の愛は永つづきするのである。 

104: ななしさん ID:WPj0rI980
>>97
おいお前らなんか言われてるぞ

101: ななしさん ID:cQXA+s/K0
AA

170: ななしさん ID:js/URbqj0
>>97
何の教訓も生きてないのでは?w


103: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第三十八條 容色自慢の人をもつな

どうせ恋人とするからには、少しでも美しい人がよい。
だがその美を意識して鼻にかけるような人を恋人にもつな。
また決してその美を意識させるようなお世辞も云うべきではない。
はじめのうちは成功しそうに見えた恋愛が、次第に結果がよくなくなっていく原因も、その辺に根ざしていることが往々にあるのだ。
恋愛の妙味は人間味のうちにあるので、決して美の中にあるのではないのだから。

105: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第三十九條 文化的な恋人は避けたきこと

勿論時代おくれの恋人も困るが、余りに文化的な人を恋してはならない。
一枚三十何銭の座布団ですむところをテーブルと椅子のセットの一組何十何円也のものでなければいけないことになり、
郊外の野原をぶらぶら散歩するなんてことは退屈だから銀座へお茶を飲みに行こうと云うことになる。
万事がこの調子だと、単に金がかかってやり切ないと云うようなことばかりではなく、
こうした上面ばかりの浮つ調子の文化の中に、生活の真実味を解消してしまうやうな結果になって、一生浮かばれないことになる。

107: ななしさん ID:b8K7N/1m0
>恋愛の妙味は人間味のうちにあるので、決して美の中にあるのではないのだから

なんかハッとさせられた

106: ななしさん ID:UNRoB8c3i
根本的な事だが皆が忘れかけている事を改めて思い出させてくれるな

108: ななしさん ID:brG2KQAA0
なんか戦前も今と同じような恋愛してたんだな
お見合い結婚とか男尊女卑が当たり前だと思ってたから男女同列に並べてるっぽい書き方はかなり意外だ

109: ななしさん ID:w9B1ts9C0
どうせ最後に※ただし容姿端麗者に限るとか書かれているんだろ

111: ななしさん ID:NHnx1U9u0
>>109
昔は不細工でも結婚できたんだぞ…

117: ななしさん ID:js/URbqj0
>>109
昔は、美の価値観が違っていたのか割りとみんな結婚していた
まぁ、お見合いで無理やりくっつけられた人も多かっただろうがね

110: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十條 趣味に取り入る恋は曲者

音楽がお好きですか、それともハイキングですかと、相手の趣味に探りを入れて、
自分も同じ趣味であるかのやうに見せかけるのは、恋愛技巧家の常套手段だ。
とかく同じ趣味からは恋愛に入り易いからだ。
しかし、趣味から入った恋愛は、結婚生活の地味な苦労に耐え難く、そこでたちまち破れやすい。
まして、付焼刃の趣味を利用して恋人に取り入ろうとするやうな人は、敬遠しておくのが安全第一だ。

112: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十條(何故か番号が被ってる) 卑劣な手段を恥じざる恋を許すまじきこと

目的のためには手段を選ばずと云うことは恋愛の場合には真理ではない。
その手段によって、その人柄がおのずとわかるもの。
途中に待ち受けて話しかけたり、時ならぬに恋人の居間に侵入したり、
または所謂「つけ文」をしたりするやうな非常手段をとる人に、熱心の余りだと同情すると馬鹿な目を見る。
恋愛のためにどんな手段をも恥とせぬやうな人物は、他の場合にもまた手段を選ばぬ恐る可き人物である。

118: ななしさん ID:WPj0rI980
つけ文…
ラブレターのことですってよ

114: ななしさん ID:+QhcGhHO0
ラブレターはアウトなのか
粘着厨死すべし、的な

116: ななしさん ID:9vwy8iZS0
真面目くさ過ぎて鼻に付く気がしないわけでもないが、面白い

115: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十一條 世間体を気にしすぎる恋人と選ぶまじきこと

父が便所掃除人夫をしているのに市の衛生課の役人ですと云ったり、
大學の小使をしているのに、研究室に出ていますを云ったりするやうな人を恋人に持ったら、一生涯の不覚だ。
何事も世間体世間体で、いつも嘘と誤魔化しで固めた紋付袴でびくびくと世間を渡らなければならない。およそ朗らかさとは縁のない生活だ。

120: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十二條 恋愛は内密に、結婚は大っぴらに

草花でも双葉のうちは風の当たらぬ苗床で育てねばならぬ。
しかし、いよいよ花を咲かせ実を結ばさせる時がくれば、適当な日光と風がなければ生育しない。
恋愛もまた草花のやうに微妙なものである。

123: ななしさん ID:jAhoxG3i0
>>120
KAKKEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE

122: ななしさん ID:UNRoB8c3i
本当に例えが素晴らしい

124: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十三條 恋愛と結婚とを混同するな

古人曰く「結婚の美酒は貞操の栓によって味を保つ」と。
恋愛時代において、余りにも早く栓を抜くと、結婚時代になって味も香もない気の抜けた酒を飲まねばならぬ。
二度と訪れぬ青春の香に酔いたいのは誰しも同じだが、そこが忍耐の仕所だ。

125: ななしさん ID:peZ4Ntd60
非童貞ざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

128: ななしさん ID:z5HFCBoC0
昔の恋愛はスナイパーたるべしという感じだな。
今は機関銃兵が主流なんだろうな

131: ななしさん ID:okMlZ7E80
>>128
徒然草の二矢をたばさむことなかれを思い出した
今や機関銃持った奴らが片っ端から駆逐してく時代か…

129: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十四條 相手を不幸にするな

相手を不幸にしておいて、どうして自分一人が幸福でいられやうか?
例え断腸の思いをしても、絶たねばならぬ絆は絶つべきである。
先生と生徒の場合、主人と召使の場合、道ならぬ道の場合等、無理な恋愛はともすれば相手を不幸にし易いものだ。

126: ななしさん ID:IPrxfEkn0
これが>>1 の釣りじゃないなら本当に昔は男尊女卑だったのか?

127: ななしさん ID:peZ4Ntd60
>>126
そういう風潮に警鐘を鳴らしてた人が書いたのかもな

133: ななしさん ID:brG2KQAA0
もしくは都会の人が読む流行最先端の情報誌的な位置づけとか
田舎のじいちゃんばあちゃんとかが読んだら眉顰めそうな感じ

130: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十五條 先入観に捉われるは愚なり

某博士令嬢、某大将令嬢と聞いただけで、もうすぐにその少女を有難がってしまう軽率な人がいる。
そんな人にかぎって、その少女の実質がどんなものだか、よく見極めもしないで、無我夢中で恋愛に焦る。
その結果は一生涯の悩みの種を背負い込むことにならう。
彼女が案外にも低脳であったり、不良少女だったりすると云うのは極端な例だが、
さうでなくっても、人格、教養、趣味の点で、自分の相手としてどうかと思うと、後になって次第に気づいたところで後の祭だ。
こんなことは誰でも心得ていると、云ってしまえばそれまでだが、それでいて、案外誰でも簡単に誤魔化されるものだ。

135: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十六條 圧迫される恋人を持つな

いつも、圧迫されているやうでは生活が面白くないことは理の当然だ。
のみならず、意気衰えて伸びる可き才能も伸ばすことが出来ず、発展すべき事業も行き詰まりとなる。
極度に気の強い者、才智弁舌が自分よりも優れていて、常にやりこめられてばかりいるやうな者、
それから体力の点でも自分を圧迫するやうな者とは恋はすまじきことだ。

137: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十七條 良き友達をもたぬ恋人は面白からず

「朋友の善悪によって、その人を知る」とは古い諺だが真理はいつまでも真理だ。
酒が嫌いな癖に酒飲みの友達とバーばかり廻り歩いているわけはない。
相手の口からの出任せを信ぜず、そつとその友達を観察すると化の皮はすぐはげる。

136: ななしさん ID:js/URbqj0
なんというか、やるせない気持ちだな
我々は、生まれる時代を間違えたな

138: ななしさん ID:IPrxfEkn0
次がラストか

139: ななしさん ID:7BkW0nxU0
第四十八條 「女性の味方」を信用するな

私は女性の味方ですなどと御婦人の前で臆面もなくまくし立てる人ほど当てにならぬものはない。
本当の女性の味方ならば、婦人の前でぺらぺら喋るようなことはしない。
黙っていて知らぬ間に親切を尽くしてくれるものだ。
自称「女性の味方」にかぎって我が侭で不親切な男が多い。

以上、これで恋愛関係の条文はおしまい。
何か質問とかある?

158: ななしさん ID:bpdGNsDZ0
>>139
乙乙
どれも短い文章の中にうまい表現や例えがあって飲み込みやすかった
あたし女だけどこの作者に惚れたかも。なんて人か教えて

169: ななしさん ID:bpdGNsDZ0
>>162
善太郎様…///ポッ

171: ななしさん ID:/D2GO/8l0
>>169
第三十五條を読み返し給へ。

147: ななしさん ID:js/URbqj0
正論過ぎてワロタ

>>139
ちなみにドコの出版社か教えて欲しい
第一書房とか改造社の円本にありそうだなと予想

152: ななしさん ID:7BkW0nxU0
>>147
普及社叢書の第五揖。著者は三井善太郎。定価十銭。
ちなみに最後の広告に「人に好かれる秘訣二百ヶ條」が載ってる。これも読んでみたいな。

140: ななしさん ID:z5HFCBoC0
しっかりした倫理観だよなー
今なら現実見ろよ童貞乙といわれるのが落ちだがww

143: ななしさん ID:mPnapkCa0
最後で驚愕、女性向けだったとは

152: ななしさん ID:7BkW0nxU0
>>143
第三十三條とか見るとそうとも云えないぞ

145: ななしさん ID:z5HFCBoC0
どこでかったん?

152: ななしさん ID:7BkW0nxU0
>>145
たしかどっかの古本屋でネタで買った気がする。

148: ななしさん ID:WPj0rI980

俺もその本欲しいな

150: ななしさん ID:/D2GO/8l0
>>1
お疲れさん
あゝ昭和にいきたひ

153: ななしさん ID:h4qiA2vm0
なんか勉強になった
やっぱり日本人は日本人なんだな

155: ななしさん ID:9vwy8iZS0
ところどころ筆者の思想押し売りっぽいところはあったけど全体的にいいないようだった

168: ななしさん ID:O1cdQNBz0
時代とともに価値感が変わるだけで昔の価値観が正しいとは限らないんだけどな
でもまあなんとなく納得した

161: ななしさん ID:/D2GO/8l0
なんか興味出てきたな
こういう本って何処で手に入るの?

163: ななしさん ID:I9Qg6EkT0
>>161
神保町行けよ

164: ななしさん ID:7BkW0nxU0
>>161
神保町じゃなくても、個人経営の古本屋には結構こういう変なのがあったりする。

177: ななしさん ID:94dgd1K4O
これ何年の出版だ?

179: ななしさん ID:7BkW0nxU0
>>177
昭和十年五月十日  印刷
昭和十年五月十五日 発行

172: ななしさん ID:7BkW0nxU0
因みに、文章中の漢字は大凡新字体に直してある。旧かなも変換の都合上面倒くさいところは大体新かなに変えた。
一部残ってる旧かなは、まあ雰囲気重視ってことで。

180: ななしさん ID:/D2GO/8l0
>>1 とは気が合いそうだ
旧軍関係の手引書とか、文章に不思議な魔力があるよな

181: ななしさん ID:jGa2ZT+70
なんか昔の文って読みやすいよな
さらさらした文体が好きだ

184: ななしさん ID:7BkW0nxU0
またなんか面白そうなの見つけたら立てるよ

185: ななしさん ID:sDC/IGo30
>>1

144: ななしさん ID:IPrxfEkn0
>>1
面白かった

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