「発達障害者が働きやすい工夫」は健常者も助かる

従業員の7割が発達障害の会社、なんて素晴らしい!
ここで働きたい人は大勢いると思うぞ。
発達障害の方のことを考えてのルールらしいんだけど
障害の有無に限らず普通のルールにしたらよくないかこれ。
発達障害の方が働きやすい環境は、発達障害ではない人にとっても働きやすい環境。

(疲れたら気兼ねなく休める、周りがうるさくて集中できなかったらイヤホンをする、その他人それぞれ個人に適した環境)

これこそ働き方改革ではないのかなぁと思いながら観た。
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まさにこれ。

発達障害の人が働きやすい=定型の人にとっても働きやすい可能性も高いってこと。

いつでも人と話せる状態がいい人はそういうところブースでお仕事すればいいし、
1人で集中したい人はは衝立があるブースで自分の区間のみで働くとか
そういう分け方してもいいんじゃないの〜!
発達障害の座ってると眠くなるとか光や音が苦手という特性を話すと
「それ俺もあるわ」という人がいるんだったら、
発達障害への配慮という以前に、 社員として働きやすいよう仮眠室設置やイヤホンOKでいいと思うんです。

まず定型の人もかなり無理をして働いてる社会がおかしいですね。
的確な支援があれば発達障害者の能力は素晴らしい成果をみせる。
通常発達者にも優しい環境ならば、会社の実績も上がるということを知らない企業がほとんどなのでしょうね。
障害までいかなくても、グレーゾーンの方はたくさんいます。
企業さんは積極的に対応して欲しいです。
ホワイトな労働環境の職場とは、障碍者に対して働きやすい配慮のある職場。

障碍者であっても能力を最大限に発揮できる配慮のある職場は、健常者にとっても快適な労働環境の職場。

人手不足と言うなら、障碍者も働きやすい環境を作って彼らの能力を最大限引き出せるようにしろ。
他社に先駆けろ。

「疲れたら休む」が当たり前にできるようになるべき

発達障害者の「疲れやすさ」について、そんなの「定型発達でも疲れる」という意見も当然あると思うし、個人的には「そうだよね」と思う部分もある。

これ「疲れやすさを理解してもらう」のも大事だと思うんだけど、

日本では同時に「疲れたら休む」がもっと当たり前に出来るようになるべきだと思ってる。
日本では「疲れていようが馬車馬のように働く」という状態がデフォになってて、しかもそうしないと満足に生活も維持できない人がほとんどだから「疲れたから休む」が、そのまま「甘えてる」って話になってしまう。

自分たちの置かれてる「普通」から根本的に見直すべきだと思う。
たぶん高度経済成長期あたりから「休みも返上して働く」スタイルが浸透して、それで世界的にも認められたものだから、そんな働き方がスタンダードになってしまって、今ではそこに疑問を持つ人すらほとんどいなくなってるけど、そろそろまたみんな「何か違う、何かおかしい」と感じてるんじゃないかな。
これはすごく大事な視点だと思います。
発達障害があるから疲れやすい、だから休むことを容認すべし、ではなくて、

誰でも疲れたと思えば休める社会を目指していくことが大事なんじゃないかな。

発達障害があるから休むことを許される、ではないと思う。みんな適度に休まないと弱いものも守れない。
何が危ういかと言うと、発達障害のある人は休息を、という視点だと【なんらかの基準に達する発達障害当事者】は休む免罪符を手に入れ、その枠から外れた当事者は【休むべからず】に入れられることになってしまう、グレーな人たちが詰む。
皆も適度に休める社会にしようという意見には
「自分は既に適度に休んでいる」と主張されて終わるんじゃないかと悲観しています。
わたしも昔は他の人だって休みたいはずだと思っていました。
他人より長く働くことで他人を出し抜けるなら、
休みなく長時間働くことは他人を出し抜く手段として有望なんですよ。
沢山働く、疲れても休まない、
これで仕事での優位を確立出来る以上はやめないでしょうね。

長時間労働が評価される時代ではなくなったと言われ続けて久しいですが、まだまだそんな現象はまだまだ限られた一部だけなのではないかと思います。
皆が一斉にじゃないと休めないからと祝日増設。
出し抜かれることが心配だから祝日にでもしないと休めないということでしょうかね。

越えるべき壁がたくさんある

「障害者に働きやすい環境を整えることは健常者にとっても働きやすい環境になることに関係する」

ってお題目で言うし
多分本気で信じてる人もいると思うんだけど、

そうなる前に超えるべき壁は死ぬほどあってそこが半端なく苦痛だ、っつーことも併せて言ってやらないと不誠実だと思うよ。
発達障害が働きやすい職場は定型の人も働きやすい、っていう部分と、そうでない部分があるかと。
発達障害者にとって好都合なものは
他の人にとっても好都合〜
に着地させるの、

発達障害啓発系の番組では頻発で
いつも納得できない所なんですよね。
発達障害者にとって好ましい環境や配慮は
発達障害ではない人にとっても好ましいという話が必ず出てくるけど、
発達障害者にとってキツいものが次々と出てくることを考えれば、
そうとは限らないのは明らかでは。
いわゆる健常者がいわゆる発達障害者に「わがまま」とか言ってしまうのって、
理解のなさというのはあるかもしれないけど、
発達障害者の方々が「働きやすいように」配慮されても健常者側はなんの配慮もされてないからというのはある気がするんだよなぁ。
NHKの一連の発達障害特集、障害者雇用、特に精神障害者雇用を考えるうえで

「知的水準に問題はない」
「むしろかなり有能な面もあり得る」

という発達障害者を金脈として見つけた感じだなぁと思って見ている。

発達障害の人が働きやすい職場は他の人にも有用だろうし、それ自体はもちろんよいことなのだが
NHKの番組で、「発達障害のある人を積極的に雇用し、その人の働きやすい環境を整えてあげれば期待以上の成果を上げることができる」という言い方はどうなんだろう。

”成果を上げる”ということが重荷にならないのかなぁ。
普通に「企業は働きやすい環境を整えるべき」じゃダメなの?
(クロ現で発達障害やってる。何だか極端な例というか、意識の高い例ばかり取り上げられてるところには、少しもにょる。発達障害【の診断】の有無にかかわらず働きやすい環境を整備する方向にとなればいいのになんて思ってる。)
「発達障害であると明らかにすると何も出来ない人扱いされがちだが違うんだよ
発達障害は人によって現れ方が様々だよ
職場での戦力化も可能だよ」

という啓発番組のメッセージに対して、

「何も出来ない発達障害者を取り上げろ」

と当事者や当事者親が主張する。

闇が深いし発達障害は難しいなと思う。

発達障害と健常者のニーズは必ずしも一致しない

発達障害者を雇用している横浜の某有名特例子会社の職場環境が
いいね、発達障害者じゃない人にとっても働きやすいよね
という意見が出ていますが、

今流行りのオフィスレイアウトはオープンで流動的で発達障害者には辛いスタイル。

発達障害と一般人のニーズは必ずしも一致しない。
それからあの配慮バッチリな特例子会社、
配慮コストの分、給与は高くないという社長のインタビューがネット記事にありましたね。

それ自体は仕方ないことと思いますが。

配慮バッチリで働くことにはそういう負の側面もあるのは…この番組では伝えられないですかね…。
発達障害者が求める環境と一般人が求める環境が合致しないことは多々あるんですよ。

そのときどうやって折り合いを付けるのかが大事なのであって、

発達障害者に優しいものは皆にも優しいよねーで済ませてはダメなのよ。
昨日のNHKの発達障害特集でGREEの特例子会社が仮眠スペース用意したりイヤホンOKやったりするのを発達障害の当事者には肯定的な意見多かったけど、

あれを見た定型の人達は
発達障害の人を受け入れるのにここまでせなあかんのやったら、
受け入れるん無理やわって思わないやろうか?
gido06 すごくわかります。
待遇が必要なのはわかってても、定型の人はどうしても不公平感を持ってしまうと思います。
gido06 正直ますます発達を雇う企業が減る気がします。
もしくは配慮とゆうコストを差し引いた上での低賃金雇用
私はすでに上司に人に求めすぎじゃないかと言われた。

ただ、飲み会をこれからも不参加でいるだけなのに。

いろんなことを求められて必死でクリアしてきたつもりの私にはいろんな意味で打撃だった。

上司的にはここまでしなきゃいけないのか=飲み会不参加を許すってことなんだな。
設備の導入から、勤怠の取り扱いどうするのか?

他の社員と不平等だ…とか難題山積みですな。

大きい組織ほど実施は難しいだろうし、
自治体なんかでやろうものなら絶対に住民クレームになるわな、これ。
税金で昼寝してるやつがいる!!って。
実際はコミュニケーション促進という名目(実は単にコストダウン)で
仕切りを取っ払ってかつ社員の席も固定ではなくする
オープンオフィスの形態が増えてると思います…
色んな面でASD持ちには辛い方向です。
lunlunsan オープンオフィスにするとADHDの自分もヤバいぐらい気が散ります。
gido06 はい、ADHDもあるのでオープンオフィスは気が散って仕方がないです

いつも人が帰ってからでないと仕事に集中できないのでムダな残業増えるし

やっぱり少人数の個室に決まった席、電話もあまり鳴らない環境が必要です…。
gido06 多分、その形態の最終的な完成形は

「その人の執務室があり、秘書がついている」状態ですね。

会社の重役や、役所の長が付く役職の人みたいな。

何だかんだで、あれが一番能力を発揮できるってみんな分かってて、つまりみんなやりにくい形態で仕事をしていると。
gido06 あるいは社員の在宅勤務やリモートワークを進めた方が会社側にしてみれば交通費の節約にもなるだろうし双方メリットあるだろうと思うのですが、

上の世代は「みんなで集まって話し合うのがコミュニケーション」だと思ってる人が多いのでしょうね
そもそも、社内でどの助けを借りれても会社に毎日8時間以上いないといけない事が負担になってたのかなと今考えているので、
環境整備の一部として出勤時間や出勤日を減らして自分のペースで働けたらなと思ってます。
orange_sukisuki 障害者雇用でさえも企業は週5日40時間働いてほしいっていうのが正直なとこらしい。 
これが精神の人にはネックなことが多いのに、なかなか変わんないですよね
基本的に人心は狭い社会だな、とあらためて認識します。

グレーでも、その他個性差でも、受け入れたくない感が強い。

だからなんでも確実にできる以外は、想定外ということにして何か特別に「支援」が要るってことに。。
gido06 だから2%雇うように「法律で」決めているのだと思います。

でもいうほど「負担」か?

でも、イヤホンOKにするとかそこまですごい負担ではないし、
仮眠スペースはどっちにしても今は法律で休養室を設ける事になってませんでしたっけ。

あの設備やルールって障害者専用ではないですよね。
IT/Web系の会社なら割と普通によくある光景だとも思う
仮眠?イヤホン?

ウェブ系とかのITで下手な制限をしてないところなら常識なんじゃ・・?

むしろ禁止したら人が辞めそう。
そこまでやらなきゃって、

実際のところそれって会社にとってそんなに手間なことなのかな…?

仮眠スペース用のパーテーションなんてそんな高いもんじゃないだろうし、イヤホンは各自で買うんですよね…?
「定型or発達」議論の前に、
単純になぜそれが普通の企業では禁止なのw


仮眠スペースはオフィスの問題もあるけど、イヤホンとかどう考えてもオッケーやろ。

特別扱いする感じではなく、障害を持っている方の働きやすさを整えることをきっかけに、健常者の働きやすさも改革できるといいよなぁ。
NHKで発達障害のある人が働きやすい工夫みたいな紹介やってるんだけど、ゲーム会社で

・席にパーティションがある
・内線電話無し
・音楽聞きながら働いていい
・好きな時間に食事していい
・必要なら仮眠OK

って、発達障害関係なくゲーム系はそんな職場が大半だった気がして、
首を傾げているところ
俺「発達障害に配慮した職場ってんじゃなく、単に働きやすい職場ってだけなのでは?」

妻にゲラゲラ笑われた。

でもゲームに限らずIT系って概ねそんな感じだと思うんだがー。
これって「発達障害のある人が働きやすいように休憩室作りました!」
じゃなくて、
「1日30分休憩できたら効率上がる人がいるので休憩室作りました!」
って表現にすると途端にイメージが変わる不思議
発達障害あってもなくても、
働くってことはなかなか大変なこと。
いかに働きやすい職場環境を作るかは、
社会全体のために大切なことだよね。
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