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自閉症児の研究で、タッチパネルに9つの絵がでて、8つは花、1つは蛇で、
花の絵をなるべく早くタッチするという実験がありました。
そのときの児童の視線の動きを分析したところ、
自閉症児群は、定型発達児群に比べて、
蛇を注視している時間が有意に長いことがわかりました。

これは、自閉症児群は定型発達児群に比べて、
嫌悪刺激が視線に入ったとき、そこから目を離すまでに時間がかかる
ということを示しています。
つまり、どういうことかというと、
自閉傾向が高いと、嫌悪刺激から自ら距離を置くということが苦手
ということです。

これを、日常生活に置き換えてみると、
自閉傾向が高いと、嫌なことや物があったときに、自らその刺激から離れたり、刺激を制限、遮断したりすることが苦手ということです。
その結果、不安定になったり、トラブルに発展してしまったりするという可能性を示唆しています。

よく自閉傾向のある児が、自分と関係がなくても、他児が叱られるのをみてしんどくなったり、他児がルールを逸脱していると注意せずにはいられないということがあります。
これは様々な嫌悪刺激から、物理的精神的に離れることができないことで、処理しきれなくなるのではないかという仮説がたちます。

自閉傾向のある児には、環境調整による刺激の制限や遮断が有効であるというのは、理論的にも理にかなっているということです。
つまり逆にいうと、嫌悪刺激に無理に慣らせようとしたり、我慢させて忍耐力をつけようとしても効果はなく、嫌悪刺激から離れる練習をしたほうが予後はよいと言えます。


ー反応ー


私が嫌なものから目が離せなくなるのってこれだったんだ・・・・・

えっ、うちの娘の事言われてるのかと思った。これ、まんま娘…(ASD、ADHD)

人の長所より短所に目がいってしまうのも、似たようなものなんだろうなぁ。

 私自身が聴覚過敏で五感過敏です。
気になる音があるといらない常法でも目が話せなくなります。
ただでさえも情報多くて疲れてるのに。 面白い行動ですね。
娘も小さいときに人が怒られてると端っこで怯えながらじっと見てました。
親子で発達関連です。

8つが蛇で一つが花の時に、花を注視する時間が長い、とはならなかった
ということであれば納得ですが片方向だけの情報だとなんとも…

出典が気になります。
自閉症スペクトラムの者はカクテルパーティ効果が弱いとよく聞きますが、それと関連がある気がします。 (自分も車道を走ってる自動車の数が多いほどストレスが強まります)

苦手な刺激から逃げるのが難しい…納得。
娘っ子、大体は耳を塞いで他の部屋に逃げてるけど、たまに音のする方をじーっと見ながら立ち尽くすってのがあるのはコレが理由だったのね(´・ω・`)  https://

聴覚過敏がある娘っ子は私にとっては何ともない音が苦痛に感じる時があったりする。電動の鉛筆削りの音とか、子供の泣き声とか、冷凍食品を揚げ油に入れた瞬間の大きな音とか。逃げ場を作るのは大事だと思う。

これ職場環境にも有効だと思う。広く知られてほしいな。

ストレス耐性をつけるために鍛える、という方向だけでなく、「逃げる」(受け取り方によっては、嫌な言い方に聞こえるかもしれませんが)ことだって有効だということですよね。
誰しもがスペクトラム(連続体)のどこかに位置しているのならば、「罪悪感なくうまく逃げる」方法を学んでいきたいものです

自閉症の脳を読み解く どのように考え、感じているのか
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